【桜花賞予想】過去23年連続で馬券に絡む阪神JF組
信頼度をとるか可能性にかけるか
桜花賞へのもっとも重要な路線重賞は、同じ阪神1600mの「阪神JF」と、「チューリップ賞」。過去10年、桜花賞の3着以内馬30頭中、18頭の前走は3月のチューリップ賞であり、同時に17頭は阪神JFに出走していた馬だった。
ところが、知られるように近年は間隔を空けて出走レースを絞る手法が急増。関連こそ薄れていないが、チューリップ賞組は2016年まで5連勝だったのに、有力馬が間隔を空けている結果、2017年以降は桜花賞6連敗中。ソダシの勝った2021年は、珍しいことに3着にも入れなかった。
2017年以降、最近6回の勝ち馬の前走は「Fレビュー、シンザン記念、朝日杯FS、エルフィンS、阪神JF、クイーンC」となった。
バラバラすぎて的を絞れないが、改めて注目はここに至るまでの最重要レースである2歳時のGI「阪神JF」。振り返るともう23年間も連続して阪神JF(旧阪神3歳牝馬S)組は桜花賞で、最少でも1頭は馬券圏内に入っている。
今年のリバティアイランドの阪神JFの1分33秒1は、2019年レシステンシアのレースR1分32秒7には及ばないが、2006年ウオッカ、2020年ソダシと並んで史上2位タイ。その3頭はみんな桜花賞で連対している。また、1分33秒1はアーモンドアイの桜花賞の勝ち時計と同じでもある。
人気馬を褒めても意味は乏しいが、リバティアイランドの信頼度は高い。相手は可能性を秘める馬が多く、それこそ一長一短。リバティアイランドには完敗でも、阪神JF上位馬はもっとも厳しいレースを経験し、そこで好走しているから評価は下がらない。シンリョクカ、ドゥアイズは軽視できない。侮れないのは不利の重なった前走は直線でレースをあきらめているドゥーラ。伏兵とされた阪神JFは6着でも、上がりは断然最速の35秒0。2位がドゥアイズの35秒4だった。