▲柴田善臣騎手の短期連載がスタート(撮影:藤井真俊)
JRA最年長ジョッキーとして、大きな存在感を放ち続けている柴田善臣騎手。「JRA最年長勝利記録更新」のニュースの度に、ファンの皆様や競馬関係者から熱いエールが送られます。さらには日本騎手クラブの会長も務め、現在は同会の“相談役”として騎手会の大黒柱を担っています。
ファンからも競馬関係者からも信頼の厚い、善臣騎手ならではの連載企画。その名も『相談役 柴田善臣』。競馬関係者やファンからのお悩みや質問に、自らの体験談なども織り交ぜながらご回答いただきます!
初回となる今回は、善臣騎手に「相談役」の役割や、短期連載への意気込み、読者の皆様に伝えたい思いをお聞きしました。
(取材・構成=東京スポーツ・藤井真俊)
2010年に相談役に就任「若い人たちの“盾”になってあげたい」
──早速なんですが、そもそも善臣さんって、どうして相談役というポジションになったのでしょうか?
相談役 もともと自分は騎手会の会長をやらせてもらってたんだけど、2010年くらいに会長職を降りることになって…。ちょうどそのタイミングだね。
──相談役という役職は以前からあったのでしょうか。
相談役 ないよ(笑)。会長のあとは平の役員とか、あるいは会員でいいと思ってたんだよね。でもどこからか圧力がかかったみたいで。
──圧力ですか(笑)。
相談役 うん。「もっとやらせないとダメだ」とか「幹部として置いておくべきだ」とか、そんな意見があったらしい(笑)。
──しかし2010年からとなると長いですね。
相談役 本当だよね。たぶんこのまま自分が乗り役をやめるまで続けさせられるんじゃないかな。
──更新とかもあるんですか?
相談役 あるよ。他の役員が変わるタイミングで、「またお願いします」って言われるんだ。
──実際に相談役らしいお仕事もされるんですか?
相談役 まぁ今はポイント、ポイントで話を聞いたり意見を言う感じかな。相談役になった当初は若い役員にそれまでの流れを教えたりしていただけだったけど、今は状況に応じて。
でも自分なりに意識しているのは「以前はこうだったから、今後もこうすべき」とは言わないようにしたいな、と。時代の流れに応じて変わる部分があってもいいと思う。そういう時に若い人たちの“盾”になってあげるというか、自分を一枚挟むことでベテランたちとの風通しが良くなればいいなと思ってるんだけどね。
▲勝つごとにJRAにおける最年長勝利記録が更新されていくレジェンド(C)netkeiba.com
──実際に悩み相談とかを受けることはあるんですか。
相談役 いや〜あまりないね。若い人たちとはかなり歳が離れているし、話しかけづらいのかな? 自分としては聞いてくれれば何でも答えてあげたいんだけど…。
──となるとこのコーナーでの善臣さんの回答次第では、若いジョッキーだったり、他の関係者からバンバンと相談ごとが来るかもしれませんね。
相談役 そうだね。そうなるといいね。もしかしたら「あの人に聞いてもしょうがないな」って思われちゃうかもしれないけど(笑)。
でも自分なりに精一杯に考えて答えたいと思っているので、期待してください。頑張ります!
【掲載スケジュール】
毎週月曜18時。競馬関係者等からの質問の週、それに対する善臣騎手からの回答の週、交互にお届けして参ります。ファンの皆様からのお悩みやご質問は、後日Instagram等のSNSで募集予定です。ご案内まで少々お待ちください!