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【福島牝馬S予想】波乱の多い別定戦 今年も伏兵の台頭はあるか

  • 2023年04月21日(金) 18時00分

福島牝馬Sと相性の良いルーラーシップ産駒に注目


 別定戦ながら、牝馬同士のローカル重賞とあって毎年のように高配当が飛び出す一戦。1番人気馬は目下9連敗を続け、2番人気馬は18連敗を喫している。

 波乱にパターンはないが、しいて挙げれば最近10年の馬券に絡んだ30頭中、過半数の16頭までが5歳馬であることか。可能性のある伏兵を必ず馬券に入れておきたい。

 5歳ホウオウイクセルは、父ルーラーシップと同じようにスタートに難があり、信頼度は低い。だが、間隔を空けた3歳春にフラワーC1800mを快勝した素質馬。2走前の牝馬限定戦もあと一歩で届きそうな勢いだった。今回の最終追い切りは3頭併せ。最後まで軽快に動いて先着している。

 祖母は2歳から5歳までにGIを5勝した名牝メジロドーベル。母の父スペシャルウィークは、シーザリオを通してエピファネイア、サートゥルナーリア、リオンディーズを送るなど、近年ブルードメアサイアーとしての評価は高く、直仔の時代よりむしろ頻度が高いくらい上位(今年は現在7位)に顔を出している。ディアドラ、ジュンライトボルト、日曜のマイラーズCに出走するキングエルメスなどの母の父でもある。

 父ルーラーシップはランキングサイアーの中では型破りな産駒を送る種牡馬だが、福島牝馬Sとはなぜか相性がよく、2020年にフェアリーポルカが直線一気で勝ち、2021年には新潟で行われた福島牝馬Sを伏兵ディアンドルが逃げ切っている。

 福島コースのこの距離とあって早めに動く馬が複数出そうな組み合わせ。伏兵の筆頭にホウオウイクセルを入れて手広くいきたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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