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【青葉賞予想】「青葉賞組は本番を勝てない」が崩れるかもしれない

  • 2023年04月28日(金) 18時00分

「青葉賞→日本ダービー」のローテで本番2着した馬は8頭


 「青葉賞→日本ダービー」の日程をとった馬は、重賞になる以前の1986年グランパズドリームから、2012年のフェノーメノまで、本番の日本ダービーで2着した馬は8頭も存在するのに、勝ち馬は0頭。現在はさまざまなスケジュールが成功しているので青葉賞組が勝利しても少しも不思議はないが、連続して2400m出走は苦しいのか。

 スキルヴィング(父キタサンブラック)は東京2400mの「ゆりかもめ賞」をレース史上最速の2分24秒8(上がり34秒0)で、今回も対戦するサヴォーナに3馬身差の圧勝を決めたあと、十分な間隔をとってここに狙いを定めてきた。

 母の父シンボリクリスエスは2002年、青葉賞を2分26秒4で快勝し、日本ダービーも同じ時計でタニノギムレットの1馬身差2着に快走している。

 ソールオリエンスの皐月賞快勝で、ますます評価の高くなった同じキタサンブラック産駒であるのに加え、母ロスヴァイセは2009年の日本ダービー馬ロジユニヴァースといとこの間柄。注目の血統背景を秘めているから軽視できない。

 キャリア2戦のソールオリエンスが、現在の体系になって以降初めて皐月賞を制するなど、近年は常識的な出走パターンは少なくなっている。ここをスキルヴィングが好内容で突破できるなら、「青葉賞組は本番を勝てない」。そんな定説が崩れるかもしれない。

 ただし、ここは相手も強力。巻き返しを図るハーツコンチェルト、3代母に二冠牝馬ベガを持つヒシタイカン、D.レーン騎手を配してきた良血馬グランヴィノス、快調教を見せるアサカラキング、前出のサヴォーナなど。未来へ続く好カードとなりそうだ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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