3歳春の芝マイルのGIだから、ダイワメジャー(アドマイヤマーズ、マテンロウオリオン、レシステンシア)、ロードカナロア(ダノンスコーピオン、ケイデンスコール)、キングマン(シュネルマイスター)、リアルインパクト(ラウダシオン)と、いわゆるマイラー種牡馬の産駒の活躍が目立つ。
一方で連対馬の母父をみると、スライゴベイ、ソルジャーホロー、メディシアン、キングカメハメハ、シンボリクリスエス、ハーツクライとこちらは中距離型が多い。ダノンスコーピオン(母父スライゴベイ)、シュネルマイスター(母父ソルジャーホロウ)、アドマイヤマーズ(母母父シングスピール)、レシステンシア(母母父ポリグロート)と、母系にサドラーズウェルズ系の重厚なスタミナが入る馬の好走も目立つ。
「父マイラー×母中距離」で、東京マイルの前傾ラップをシッカリ走破できる馬から入りたいレースだ。ちなみに近3年の前後半800mのラップ平均は45.7-46.5。(解説:望田潤)
ウンブライル ステルヴィオとステルナティーアの全妹で、ヒシゲッコウやグランパラディーゾの3/4妹で、クランエンブレムの姪。母ラルケットはJRA4勝。牝祖スイートコンコルドはシンボリルドルフの全姉。ロードカナロア×ファルブラヴはミッキーワイルドと同じでヌレイエフ≒フェアリーキングの3/4同血クロス5×3になる。クイーンCは食い足りない内容だったが、ニュージーランドTはブリンカーが効いたか直線ひと脚使った。全兄に似たナスペリオン的ストライドだし、あれなら東京でも。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎
エエヤン プレイアンドリアルやカイトゲニーの下で、リーサルウェポンなども近親。牝祖ケイティーズの子孫にはエフフォーリア、ヒシアマゾン、アドマイヤムーンなど活躍馬多数。父シルバーステートはウォーターナビレラ、カルロヴェローチェ、ショウナンバシットなどを出して人気種牡馬に。かかり気味に先行して押し切ったニュージーランドTは強い内容だった。ただシルバーステート産駒は概して機動力に富む脚質で、東京より中山、外回りより内回りの成績が断然良い。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
オールパルフェ アルピニズムの甥。牝祖アルヴァーダはラプヴォワイヤントH(米G2・芝12F)に勝ち、アルヴェロンやロングスピークの母でミッキーメテオの母母。父リアルスティールはラヴズオンリーユーの全兄でドバイターフ勝ち馬。本馬はキングマンボの全きょうだいクロス3×4をもち、母父がルーラーシップだからハイペリオン的にしぶとい。リアルスティール産駒らしい前捌きでストライドで伸びつづけるタイプではないので、東京マイルで押し切れるかどうかだ。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
オオバンブルマイ 母ピンクガーベラはブランボヌールやエントシャイデンの全きょうだい。母母ルシュクルはファルコンS3着でビアンフェの母。牝祖アジアンミーティアはアンブライドルズソングの全妹でダコールの母。父ディスクリートキャットはエアハリファやコンバスチョンを出すストームキャット系で、つまり本馬も「ディープインパクト×ストームキャット×アンブライドルズソング」の黄金配合。いかにも大箱向きのマイラーで、ここも舞台としては合っている。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
カルロヴェローチェ ヴェルテックスやトウショウピストの甥で、母母シーイズトウショウは短距離重賞を5勝。シスタートウショウやトウショウオリオンなども近親。父シルバーステートはウォーターナビレラやエエヤンを出す人気種牡馬。母父ロックオブジブラルタルはデインヒル産駒の名マイラーでミッキーアイルの母父。ファルコンSは1400のHペースでも前半行きたがり、