3年ぶりに京都外2200で行われる「ダービー最終便」。京都2200時代の傾向としては、意外にペースが緩みなく流れて持続力勝負になることが多い。
20年1着ディープボンド、18年1着ステイフーリッシュと、後に長距離で名を上げるような馬が勝っている。19年2着ロジャーバローズもダービーを番手抜け出して勝ったように粘着力に秀でたタイプだ。
ルーラーシップ産駒やハーツクライ産駒がスタミナで2着3着というケースも目立つ。とはいえトニービンがスタミナで好走するが勝ちきれない、というのも春天的で、京都外の中距離戦らしいというべきかも。(解説:望田潤)
サトノグランツ 母チェリーコレクトは伊オークス(伊G2・芝2200m)勝ち馬で、ワーケア、ダイアナブライト、ダノングレース、クロンターフなどを産んで母としても優秀。母母ホーリームーンもシーオブクラス、チャリティーライン、ファイナルスコアと欧G1勝ち馬を3頭産んでいる名繁殖だ。父サトノダイヤモンドは有馬記念と菊花賞の勝ち馬で、母系にカーリアンが入るのはシンリョクカと同じ。長手の体型と無駄肉のない体質はいかにも長丁場向き。スタミナなら互角以上。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
ドットクルー ティアーモやロードフェリーチェの近親で、母母レディハニーはJRA3勝。父ディーマジェスティは皐月賞に勝ったディープインパクト産駒でクロスマジェスティやシゲルファンノユメなどを出している。父中距離(ディーマジェスティ)×母父マイラー(ロードカナロア)で、