【京都新聞杯予想】キャリア不足は問わない時代なので素質に注目
2着でも日本ダービー出走ボーダーに届く可能性が
今年の「皐月賞」には、クラス分け賞金1000万の馬が2頭出走できた。「日本ダービー」出走のボーダーラインはそこまで低くないはずだが、東京の「プリンシパルS」では1着にならないと優先出走権は生じない。そこで出走馬は7頭だけ。
一方、こちらの重賞なら2着でも出走ボーダーに届く可能性がなくもない。ダブル登録していたダノントルネード、リビアングラスは京都新聞杯に回ってきた。キャリア不足は問われない時代でもある。素質に注目したい。
ダノントルネード(父ハーツクライ)はまだ1勝馬。当初はプリンシパルS予定だったが、状況を読んでこちらに方向転換してきたと思われる、
1勝馬とはいえ、新馬戦で2着シャザーンに競り勝った新潟1800mでは、超スローなので珍しくはないが、上がり32秒4だった。シャザーンはやがて「すみれS」を制し、皐月賞も6着。また、前回の2000mで0秒2差だけ及ばなかったフリームファクシは、きさらぎ賞を勝って皐月賞を4番人気だった(9着)。
連続して使えないが、成績が示すように休み明けは大丈夫。この中間も入念に乗り込み、3週連続して素晴らしい動きを見せている。切れるので京都の外回りは合うはずだ。
母シーウィルレインは豪の2歳牝馬チャンピオン(通算6勝)。スプリンターに近い成績なので判断は難しいが、ハーツクライとの配合で目下1800−2000m「1、2、2」着。うまく調和が取れているのだろう。前出の新馬戦で、4着に下したシーズンリッチ(上がり最速タイの32秒4だった)は、のちに毎日杯を勝ってもいる。
目下2連勝中のサトノグランツ、同じくリビアングラス、巻き返しを図るマイネルラウレア、ドットクルー、オメガリッチマン…など相手は強力。おとなしく馬連で流したい。