【NHKマイルC予想】ディープインパクト後継種牡馬としての評価を高める絶好のチャンス
秘める可能性に注目したい
ケンタッキーダービーでも悲喜交々の出走回避や、繰り上げ出走があったが、このレースでも伏兵の1頭クルゼイロドスル(父ファインニードル)が前日に出走取り消しになってしまった。
NHKマイルCでは予測された通り人気が割れ、例年と同じように波乱必至の組み合わせ。GI朝日杯FSを1着、2着したドルチェモア、ダノンタッチダウン(ともに前走凡走)の評価が難しいだけでなく、さらには天気(馬場状態)も微妙だ。
秘める可能性に注目して、今回がマイル戦出走2戦目になるセッション(父シルバーステート)に期待したい。前走のアーリントンCは、前後半「45秒8-48秒1」=1分33秒9(上がり36秒2)の前傾バランス。初の1600mだったセッションには厳しいペースだった。この流れを好位から直線に向いて楽々と先頭に立ったが、結果的にスパートが早かった。初のマイル戦で、重馬場。あれは仕方がない。
今度は東京1600mの、より厳しいペース。1800m、2000mでも好走してきた総合スピードが生きてくるレースだ。他馬の動きに合わせスパートを待つこともできる。
種牡馬シルバーステート(その父ディープインパクト)産駒が3頭もそろった。これまで仕上がりの早さ、軽快なスピード能力を全面に出して注目の新種牡馬となったが、初年度の産駒からは重賞勝ち馬は少なかった。だが、2世代目の産駒は今回出走するエエヤン(ニュージーランドT)、カルロヴェローチェ(ファルコンS2着)、そしてセッション(アーリントンC2着)など、もうちょっとでビッグレースに手が届きそうな素質馬が揃っている。ディープインパクトの最良の後継種牡馬の1頭として一段と評価を高める絶好のチャンスだ。
馬場状態の変化や、思わぬ売れ方などでオッズは変化するだろうが、シルバーステート産駒の中ではもっとも売れないと思える伏兵セッションから、難しい結果必至なので手広くいきたい。