近5年のオークス馬の血統表をみると、デアリングタクトはサドラーズウェルズ≒ヌレイエフの3/4同血クロス4×5で、アーモンドアイはヌレイエフ5×3。残るスターズオンアース、ユーバーレーベン、ラヴズオンリーユーもヌレイエフの血を引いていた。それとキングカメハメハ経由が多いのはたしかだが、勝ち馬はミルリーフの血も引いていることが多い。東京芝中距離を差す斬れといえば今でもヌレイエフとミルリーフなのだ。桜花賞馬は4頭出走し[3-0-0-1]。距離をこなせば二冠、こなせなければ大敗と明暗クッキリ。桜花賞2着馬は3頭が出走し[0-0-1-2]。阪神JF勝ち馬は[0-0-1-3]、フローラS勝ち馬は[0-1-0-4]、忘れな草賞勝ち馬は[1-0-1-3]。勝ち馬の馬体重は456〜466キロで平均463キロ。(解説:望田潤)
エミュー フォーチュンスターの姪で、3代母スキーダンサーはラスシーネガスH(米G3・芝6.5F)勝ち。近親にパッカーアップS(米G3・芝9F)のサザントラディションなど。ハービンジャー×スペシャルウィークはディアドラやリューベックと同じ。小柄な牝馬だがいかにも道悪巧者の脚元で、フラワーCは不良馬場もよかったか。オリオールの薄いクロスをもつので、桜花賞のように馬群で揉まれるとよくない。血統からも距離延長はプラスだし、フラワーCのように外から差す形なら。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
キタウイング ストーミーシーやトキメキの姪で、母リーベストラウムはJRA3勝(芝1600)。牝祖マウントソブリンの産駒に重賞3勝カネツクロスがいる。父ダノンバラードは良血のディープ産駒でロードプレス、グラニット、ナイママなどを輩出。ダノンバラード産駒はわりとパワータイプが多いが、本馬は母方のカーリアンの影響も強く薄手で脚長でしなやかに斬れる。とはいえダノンバラード産駒だから、高速上がりだとなかなか差すのは難しい。上がりがかかってほしい。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
キミノナハマリア 母シャドウマリアはJRA1勝(芝2000)。母母パールシャドウはJRA5勝で産駒にサトノシリウスやサウスオブボーダー。近親にサンチャリオットS(英G1・芝8F)のマジェスティックロワなど。母父ヴィクトワールピサはアートハウスやオニャンコポンなどと同じ。そこにハービンジャーだから重厚な中距離血統で、君子蘭賞は好位抜け出しで完勝だったが、フローラSは上がりのケイバになって速い脚のなさを露呈してしまった。馬場が渋れば出番が。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
コナコースト カイルアコナの下で、ロシュフォールやテオドールの姪で、母コナブリュワーズはJRA4勝(芝1200〜1400)。母母アンブロワーズは阪神JF2着。牝祖バレークイーンの子孫にはフサイチコンコルドやリンカーンなど活躍馬多数。父キタサンブラックは年度代表馬で