潜在的距離適性が重要な要素
牡馬路線は2歳時に朝日杯FS(芝1600m)/ホープフルS(芝2000m)が組まれており、1冠目の皐月賞が芝2000mで施行されるように比較的長い距離への適性について、陣営・私たちファンも早い段階から見当をつけやすい傾向にあります。
反対に牝馬路線においては、2歳-3歳春は1600mの桜花賞を最終目標にしていた馬たちが多く、番組編成的にも2歳時に組まれるOP以上の牝馬限定戦はアルテミスS(東京芝1600m)、ファンタジーS(京都芝1400m、2021年は阪神開催)、阪神JF(阪神芝1600m)しかなく、3歳春の3月までに組まれている番組もマイル以上ではフェアリーS・エルフィンS・クイーンC・チューリップ賞・アネモネS・フラワーCと、フラワーCを除いて1600m戦となっています。
これが要因となり、オークストライアルであるフローラS(芝2000m)は波乱を引き起こしやすく、2020年・2021年と例に漏れず波乱決着となりました。2023年は小波乱ではあったものの、勝ち馬ゴールデンハインド(父ゴールドシップ)は7人気、単勝16.6倍の中穴でした。
オークスではフローラSからさらに400mの距離延長となり、この距離に目途が立っている牝馬はほぼ不在。実際に「前走桜花賞組」というクラシックローテを歩んできた馬は