今週末はいよいよ、日本ダービー! 世代の頂点を決める、生涯一度しか立つことのできない舞台に選ばれし18頭が出走します。ここでは血統や競走成績ではなく、性格やくせなどをご紹介し、今年の出走馬たちの知られざる素顔に迫ります! もちろん今回も予想に役立つ情報はほぼありませんので、ゆる〜い気持ちでご覧ください。
※取材スケジュールの都合上、全頭ご紹介できませんが、ご了承ください。
(取材=美浦:馬切もえ、栗東:大恵陽子)
1枠1番 ベラジオオペラ 牡3(栗東/上村洋行厩舎)
調教担当の岸本教彦調教助手とベラジオオペラ(C)netkeiba.com
月野木仁調教助手(撮影:大恵陽子)
──月野木仁調教助手
まだ幼さを残していて、洗濯機が嫌いなんです。洗濯物がガチャガチャいう音が嫌みたいです。洗濯機は洗い場(馬体をシャワーで洗う場所)のすぐ隣に置いてあるので、洗い場ではいつも洗濯機から離れた所が定位置です。慣れさせようかと思ったこともあったのですが、どうしても嫌みたいで(苦笑)。カイバ桶がカンカン鳴る音とかは大丈夫なんですけどね。ニンジンが大好きで、ずっと催促してくるほどです。最初の頃は「べラジオ」と呼んでいましたが、他にも同じ冠名の馬がいるので、今は「オペラ」と呼んでいます。
1枠2番 スキルヴィング 牡3(美浦/木村哲也厩舎)
スキルヴィングと岡本卓也助手(撮影:馬切もえ)
──岡本卓也助手
呼び方は「ヴィング」です。カイバは何でも食べてくれますが、この中間は特に食いがいいですね。性格は非常に穏やかで、馬房でも調教でも扱いやすいです。むしろ以前はちょっと性格が内気で、馬房でも奥に引きこもっていたのが、前走時あたりから顔を外に出すようになったりして、社交的になった感じがします(笑)。厩舎としては昨年2着(イクイノックス)と悔しい思いをしたダービー。今年も期待できる馬を送り出せるので、今度こそ1着になれればと思っています。
2枠3番 ホウオウビスケッツ 牡3(美浦/奥村武厩舎)
ホウオウビスケッツと河崎賢介厩務員(撮影:馬切もえ)
──河崎賢介厩務員
「ビスケ」と呼んでいます。カイバは基本的になんでも食べますが、好物は青草ですね。6月の遅生まれですから、色々な意味でまだ子どもです。目がクリクリしてて顔も可愛らしいでしょう? 馬房ではよく寝るので、これからまだまだ成長すると思いますよ。一方で性格も幼いですから、そこはうまくなだめながら付き合っています。心身ともに伸びシロは十分ですから将来が本当に楽しみです。今回は相手も強いですけど、競馬では毎回、こちらの想像を超えてくるんですよね。まずは無事に…ですが、密かに楽しみにしています。