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【鳴尾記念予想】渋馬場の巧拙が大きなポイント

  • 2023年06月02日(金) 18時00分

道悪巧者が多いオルフェーヴル産駒のソーヴァリアントに期待したい


 台風の影響は少なくなって天候は回復するが、馬場コンディションは簡単には回復しないので「渋馬場」の巧拙が大きなポイントになる。立て直しに成功し、本来の推進力あふれる動きになったソーヴァリアント(父オルフェーヴル)の巻き返しに期待したい。

 デビューして4戦目に未勝利戦を脱出したときが、中山芝2200mの不良馬場。相手関係もあるので難しいが、2分21秒8(自身の上がり37秒8)も要するレースだった。これを先行して抜け出しているので、少なくとも道悪が不得手ということはない。オルフェーヴルの産駒は父と同じように総じて道悪は苦にしない馬が多い。むしろ巧者が多い。

 この馬、初勝利は中山で記録しながら、そのあと中山の芝では【0-1-0-3】。一度も勝ったことがない。相当巡り合わせが悪いのだろう。ところが、他場では【4-0-0-0】。負けたことがない。それもすべて芝2000m。阪神の芝2000mでは「チャレンジC」を2連勝して【2-0-0-0】。

 流れ次第で先行策が取れるので、フェーングロッテン(父ブラックタイド)が行きそうなくらいで、先行馬が少ないここは、チャレンジC2連勝の内容と同じように先行して抜け出しを図るレースだろう。

 行って再加速ができるフェーングロッテン、不良馬場の日経賞で崩れなかったボッケリーニ、不良馬場の新潟大賞典を59キロ(今回は57キロ)で勝っているベテランのカラテが相手本線。伏兵は、母の半兄に雨馬場での好走例が多かった天皇賞(春)の勝ち馬スズカマンボを持つスカーフェイス。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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