道悪巧者が多いオルフェーヴル産駒のソーヴァリアントに期待したい
台風の影響は少なくなって天候は回復するが、馬場コンディションは簡単には回復しないので「渋馬場」の巧拙が大きなポイントになる。立て直しに成功し、本来の推進力あふれる動きになったソーヴァリアント(父オルフェーヴル)の巻き返しに期待したい。
デビューして4戦目に未勝利戦を脱出したときが、中山芝2200mの不良馬場。相手関係もあるので難しいが、2分21秒8(自身の上がり37秒8)も要するレースだった。これを先行して抜け出しているので、少なくとも道悪が不得手ということはない。オルフェーヴルの産駒は父と同じように総じて道悪は苦にしない馬が多い。むしろ巧者が多い。
この馬、初勝利は中山で記録しながら、そのあと中山の芝では【0-1-0-3】。一度も勝ったことがない。相当巡り合わせが悪いのだろう。ところが、他場では【4-0-0-0】。負けたことがない。それもすべて芝2000m。阪神の芝2000mでは「チャレンジC」を2連勝して【2-0-0-0】。
流れ次第で先行策が取れるので、フェーングロッテン(父ブラックタイド)が行きそうなくらいで、先行馬が少ないここは、チャレンジC2連勝の内容と同じように先行して抜け出しを図るレースだろう。
行って再加速ができるフェーングロッテン、不良馬場の日経賞で崩れなかったボッケリーニ、不良馬場の新潟大賞典を59キロ(今回は57キロ)で勝っているベテランのカラテが相手本線。伏兵は、母の半兄に雨馬場での好走例が多かった天皇賞(春)の勝ち馬スズカマンボを持つスカーフェイス。