「団野君の良さの一つが早仕掛け、その良さを消す必要はない」

――今回は哲三さんから「対談をするなら団野騎手と話してみたい」というお話をいただきました。なぜ団野騎手だったのでしょうか。

哲三　一番は騎乗が好み、ということです。僕のレーススタイルに似ているなと感じる面があって。もちろんまったく同じというわけではないですけど、よく馬券も買っています。

　特に中京の道悪はよく来るイメージがあって、逆に阪神の外回りだと、4コーナーを回った時に思ったよりも前に進んでいないことがあるのではないかと。そこを本人がどう思っているのか聞いてみたいなと思ってリクエストしました。

団野　哲三さんと対談させていただけると聞いて嬉しかったです。確かにご指摘いただいたように、中京はたくさん勝たせていただいています。これまで勝った重賞5つのうち3つが中京ですし、GIも中京で勝たせてもらったので。特に中京では、よりコーナーを意識しています。

哲三　同じような形態で左右が違う阪神だと、中京ほど粘り腰という武器が使えていない気がするんだけれど、どうですか？

団野　言われてみれば…、確かにそうかもしれないです。僕はけっこう早仕掛けなんですけど。