【ユニコーンS予想】比較の難しい一戦 代を経て真価発揮のストームキャット系に注目
パワーとスタミナ能力が優れたストームキャット系
比較の難しい対戦だが、ダート3戦2勝のグレートサンドシー(父Into Mischiefイントゥミスチーフ。その3代父Storm Catストームキャット)に期待する。
2月のヒヤシンスSで、今回も対戦するペリエール(父ヘニーヒューズは同父系)の4着に沈んだが、ペリエールがすでに4戦目だったのに対し、グレートサンドシーはまだ2戦目。休み明けで初距離だった。出負け気味のスタートで置かれたうえ、最後の直線では苦しい位置で狭くなる不利もあった。あれで0秒8差なら完敗ではない。
3月の昇竜Sダート1400mは良馬場で1分24秒0。好スタートでもなく道中は置かれたが、3コーナー過ぎからスパート。直線は包まれないように大外一気。3馬身半差の圧勝だった。上がりはただ1頭だけ最速の36秒台(36秒2)。スケールで圧倒した。
USAの大種牡馬ストームキャット系は、最初のうちは評価の高い馬が輸入されなかった直仔や、種牡馬など、緩急のペースが求められる日本ではしばらく活躍しなかった。
しかし、世界を代表する種牡馬らしく、日本では代を経て真価発揮。現在はロードカナロア、キズナなどの母の父となり、2019年の勝ち馬ワイドファラオの3代父はストームキャット。3代くらい前にストームキャットが登場してもその影響力を思わせる。
父イントゥミスチーフ(USA産、18歳)は、2019年から昨2022年まで4年連続して北米種牡馬ランキング1位。遠い時代ならともかく、近年の北米サイアーランキングで4年連続はなく、もう大種牡馬に相当する。
相手は強力だが、グレートサンドシーの秘める代を経ても輝きを失わないストームキャット系のパワーとスピード能力に注目したい。硬い感じの動きはダート巧者のため。
ペリエール、オマツリオトコ、ヘンリー、ブライアンセンス本線に、伏兵陣にも少し流したい。