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【CBC賞予想】マッドクールにとってここは通過点!? 妙味度が出した結論は?/第138回

  • 2023年07月01日(土) 12時00分
大物との呼び声の高いマッドクールが再び重賞に挑戦します。重賞初挑戦となるシルクロードSは展開に恵まれず3着に終わったものの、次走の春雷Sでは57.5キロを背負いながらキミワクイーンを競り落としました。今回はさらに重い58.5キロになりますが、GIに向けての通過点となるのでしょうか。
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング編集K3)

ビックリ箱のようなハンデ戦で「儲かる軸馬」になったのは?


編集K3(以下、K3) CBC賞が久々に中京競馬場で行われます。

 過去3年は阪神→小倉→小倉でしたけど、いずれも軽ハンデ馬の逃げ切りでしたね。3年連続で逃げ切りなんて重賞では珍しいですよね。

K3 過去5年の決着タイムも不思議ですよ。1分7秒台→1分9秒台→1分8秒台→1分6秒台→1分5秒台ときています。

 競馬場と馬場コンディションでこれだけ違うって面白いですよね。今年がどうなるか楽しみです。

K3 今年はマッドクールが注目を集めています。シルクロードSで賞金を加算できませんでしたが、高松宮記念に出走していたら上位人気に支持されていたでしょうね。

 マッドクールがハンデ58.5キロで、高松宮記念3着のトゥラヴェスーラが58キロですもんね。

K3 見込まれた感はありますけど、前走で負かしたキミワクイーンが函館スプリントSを勝っているので、このくらい評価されるのはわかる気がします。

 着外がないという堅実さも印象が良いでしょうからね。

K3 予想2番人気はエイシンスポッターです。確実に終いの脚を使えるタイプですけど、開幕週でどうかと言われていますね。

 昨年末の知立Sではマッドクールに負けていますけど、今回は1キロの斤量差がありますから、逆転の可能性はありそうです。

K3 それでは予想していきましょう。

 はい。上位人気馬の総合妙味度はこのようになっています。

単勝予想オッズ=1〜5番人気馬の総合妙味度
1 マッドクール(1.8倍) 102.7
2 エイシンスポッター(4.8倍) 102.8
3 ヨシノイースター(10.1倍) 99.7
4 トゥラヴェスーラ(10.3倍) 100.3
5 スマートクラージュ(11.5倍) 100.4
※想定騎手は上から坂井、角田河、富田、藤岡康、岩田望。想定オッズは30日15時時点。

K3 「儲かる軸馬」は僅差でエイシンスポッターですね(※「儲かる軸馬」は予想1〜3番人気のなかで最も総合妙味度が高い馬)。

 エイシンスポッターの高得点項目はこのようになっています。

エイシンヒカリの中京競馬場 112
エイシンヒカリの芝 115
エイシンヒカリの短距離 126
エイシンヒカリの左回り 112
エイシンヒカリの4歳 106
吉村圭司厩舎の短距離 103
吉村圭司厩舎の左回り 107
吉村圭司厩舎の4歳 112

K3 エイシンヒカリの妙味度がすごく高いんですね。

 そうなんです。なので、今回はエイシンヒカリの妙味度について解説しておきましょう(画像は電子書籍『中央競馬 妙味度名鑑 2023』のエイシンヒカリのページ)。
儲かる軸馬

<特徴>
・極端に過小評価
・距離は短いほど良い
・北海道開催で特に注目
・芝・ダートともに道悪が得意

<利益度の上位項目>
全体 4位
芝 7位
短距離 1位
左回り 5位
札幌 5位
函館 4位
芝道悪 2位
未勝利 3位
3歳 3位
距離延長 7位

K3 イクイノックスと同じく、一時は世界ランキング1位にもなったことがある馬なのに、なぜこんなに過小評価されているんでしょうね?

 まずは、ディープインパクト産駒のなかでは異質な馬だったというのがあるでしょうね。逃げ馬でしたし、フランスの重馬場も苦にしませんでした。

K3 確かに、他のディープ系種牡馬とは別のインパクトがありましたよね。

 でも、一番の要因は、産駒が父のイメージと違いすぎるということでしょう。父は中距離で活躍しましたけど、産駒は短距離で強いんです。

K3 それは意外すぎますよね。

 それが原因で、今まで目立った産駒がいなかったのかもしれません。配合を考える人にも、育てる人にも芝中距離という先入観がありますから。

K3 エイシンスポッターも芝1800mでデビューして、ダート1800m、ダート1400m、芝1600mでもダメで、芝1200mに替わった途端に勝ち上がりました。

 均等買いのデータではあるんですけど、今年も1200mの成績は良いですね。30倍以上の人気薄が多いので、それらを削ると好走率も高いんです。
儲かる軸馬

儲かる軸馬

K3 「エイシンヒカリ産駒は短距離で狙え! 」ですね。ただ、エイシンヒカリは種付け頭数がどんどん少なくなっているんですよね……。

 そう考えると、この馬券術は今のうちに使っておいたほうがいいですね。

K3 では、エイシンスポッターの相手を教えてください。

 総合妙味度が100を超えているのは以下の8頭です。

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卍

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2007-2009年の3年間で、28億7000万円の馬券を購入し、払戻金30億1000万円を得たことで大阪国税局に告発され、単純無申告の罪で起訴された、俗にいう“外れ馬券裁判”の当事者。2004年に、高回収率を期待できる馬を抽出する独自の指数“卍指数”をもとに、パソコンで自動購入を行う錬金システムを構築。その後、2ちゃんねるの競馬板で豪快な馬券を当て続け、伝説となっていた。

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