【ラジオNIKKEI賞予想】甦るトウカイテイオーの血 影響受ける活躍馬の出現に期待
この距離なら不安はない
雨の予報はなく、良馬場に回復か。前回の東京1800mの1分47秒4は標準でも、前半スローのため。後半2ハロンを「10秒8-10秒9」、楽々と上がり33秒0。5馬身差の圧勝だったレーベンスティール(父リアルスティール)のチャンスだ。
この距離なら距離の不安はない。ファミリーにも中距離タイプが少なくない。母の父はトウカイテイオー。大成功した種牡馬とはいえないが、母の父にトウカイテイオーを持つブレイブスマッシュ(2013年生まれ。父トーセンファントム)は、日本で重賞を含む2勝のあと豪州に移籍してGIを2勝。現在は豪州の注目種牡馬となっている。
高い評価を受けたのは、トウカイテイオーが勝った1992年のジャパンCのクビ差2着がナチュラリズム(オーストラリア調教馬)だったことが関係するかもしれない。
世界は広い。豪州でトウカイテイオー(父シンボリルドルフ)の血は甦りつつある。母の父として甦った日本の名馬には、オルフェーヴル兄弟、ゴールドシップのなどの母の父となった同じパーソロン直父系のメジロマックイーンがいる。
パーソロン系種牡馬は途絶える寸前。現役種牡馬は無名のギンザグリングラス(父メジロマックイーン)、クワイトファイン(父トウカイテイオー)2頭だけだが、スピードを秘める種牡馬として、トウカイテイオーの影響を受ける活躍馬の出現に期待したい。
混戦なので、相手は絞れないが、妙味は1800向きのオメガリッチマン、エルトンバローズ。強気に行くはずのグラニットと、切れを秘めるコレペティトール。
中京のCBC賞の穴馬は6歳ディヴィナシオン。これまでチャンスと判断され、川田騎手に乗り替わった際は【3-1-0-1】。ローカル重賞に近いためか、ベテラン奮起の1200m重賞であり、昨年のテイエムスパーダ(48kgの3歳牝馬)以前の10年間の勝ち馬は、すべて5歳馬か、タフな6歳馬だった。