【中京記念予想】4歳馬が連対していないマイルの中京記念
「たまたま」もありうるが、データの上では気にしたいポイント
中京記念は阪神でやったり小倉芝1800mでやったりともはや傾向を語れるレースではなくなっているが、今回はそこを無視して年齢別成績の話をしたい。
データを調べている方ならご存知かもしれないが、中京記念ではマイル戦になって以降の過去11年、4歳馬が連対していない。[0-0-4-16]だ。基本的に古馬重賞の年齢別成績は「若いほうが強い」となりやすく、この時期だと3歳馬の出走がそこまで多くはないので、4歳馬の勝率・複勝率はさらに高くなりがちである。
ちなみに、2012年以降(今年終了した重賞は今年も含む)の3歳上平地GIIIで、4歳馬が連対していないのは中京記念だけ。次に少ない京成杯AHとCBC賞も2連対ずつしている。
この間、上位人気になる4歳馬もいた。5番人気以内が11頭。前述した[0-0-4-16]の3着4回はすべて5番人気以内で、上位人気馬なら馬券に絡むチャンスはあるということになる。
2000m時代のラスト10年(02〜11年)の4歳馬は[4-2-1-26]で、4歳馬は普通に走っていた。12年にマイル戦化したあとが極端なことになっている。
この間降級廃止があったが、降級があった時代は少数精鋭(数は少ないがもともとの収得賞金が高い)、降級廃止後は出走数が増える。また、他の重賞においても事情は同じである。
なぜこのようなことになっているのか。「たまたま」ということもありうる。こういう原稿を書いた年に限って4歳馬が勝つということもありうる。それでも、ちょっと気にはなるところだ。例えば、春競馬から続くマイル戦の番組設計が、ここに優秀な4歳馬が来づらいことになっているといった理由もありえなくはない。
この手の原稿を書いては逆の結果になってきた身なので他人に強いたりはしないが、個人的には軸を4歳馬と5歳以上馬の二択で悩むなら後者にするとか、人気薄馬を取るときに4歳馬は避けるとか、少しだけ気にしてみようと思う。