4歳馬に謎のジンクス 取捨は慎重に
長い歴史を持つ中京記念には、施行時期や距離の変更があり、2012年から7月の中京1600mのハンデ戦となった(最近3年は他場だが)。以降11回の不思議な傾向は、なぜか4歳馬の連対(1着、2着)が一度もないこと。
4歳馬の出走は11年間に「20頭」であり、仕方がない面もあるが、5番人気以内の馬が11頭も含まれていたので、4歳馬【0-0-4-16】は気になる。不振に明快な理由はない。今年は4歳馬が2012年以降最多の5頭も出走する。道理のないジンクスは気にしなくていいが、4歳馬が予測された以上に人気なので慎重になる必要はある。
年齢のことは別にして、5歳メイショウシンタケ(父ワールドエース)に期待したい。ムラで通算成績【5-1-0-12】。快走か凡走かの極端な内容は、馬自身が必ずしも毎回本気になっての全力発揮型ではなかったからと思える。
前回は、前半1000m通過56秒3のハイペースを利したのは事実だが、1600m1分31秒7の快時計は能力がなければ不可能。たまたまではない。馬群を割って抜け出し1馬身強の完勝。届いただけでなく、ゴール寸前はヨレながらも、本気で最後まで伸びていた。
3走前1400m1分20秒3の差し切り勝ちも同じ。勝利がみえたあと、2着馬が外からくると再び加速した。真剣になって能力を出し切ることに成功している。
まだ、信頼性は高くないが、メイショウシンタケは目覚めつつある。遅咲きの活躍馬が珍しくない祖母アドマイヤラピス一族の真価が出てきた。ムラな成績が知れ渡っているので、人気にならない点も魅力だ。藤岡康太騎手とはすべて人気薄で3戦2勝。どこか通じるところがあるからの好相性に違いない。
単複と、同じように覚醒した感のあるディヴィーナ(祖母ハルーワスウィート)、栗東入厩のウイングレイテストを本線に、少し手広くいきたい。