昨年のクイーンSでは、桜花賞2着のウォーターナビレラが単勝2.2倍の1番人気に支持されましたが、10着に敗れました。今年はオークス3着のドゥーラが人気を集めそうですが、どのように評価すべきでしょうか? 今年の3歳馬の成績と妙味度を見ながら分析していきます。
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング編集K3)
今年の3歳牝馬のレベルは?
編集K3(以下、K3) クイーンSの予想オッズを見ると、3歳のドゥーラとライトクオンタムが人気になりそうですね。
卍 51キロと52キロですもんね。
K3 昨年は52キロのウォーターナビレラが1番人気で飛びましたよね。「儲かる軸馬」だったのでよく覚えています(苦笑)。
卍 オークス3着のドゥーラの予想オッズはもっと低くなると思っていましたけど、3倍を超えているのはウォーターナビレラのイメージが強いからかもしれませんね。
K3 あとは今年の3歳牝馬のレベルがどうかという点です。昨年の夏はナムラクレア、テイエムスパーダ、アネゴハダなど、3歳牝馬が重賞で大活躍していましたけど、今年は3頭出走してすべて着外です。
卍 函館スプリントSのブトンドール(2番人気5着)、リバーラ(8番人気8着)、ムーンプローブ(9番人気9着)ですね。
K3 今年の3歳牝馬はそんなに強くないんでしょうか? リバティアイランドは除くとして。
卍 6月以降の3歳以上のレースの成績を見ると、3歳牝馬は十分に頑張っていると言えますよ(表1)。特に1500〜1800mの回収率が高いですね(表2)。
K3 1200mの成績が良くないのは、スプリント路線は現4歳世代が強いからかもしれませんね。
卍 参考までに芝1200m、芝1400m、芝1600m、芝1800、芝2000mの年齢別成績を調べてみましょう(表3)。
K3 芝1200〜1400mでは4、5歳の回収率が高くて、1600〜1800mでは3歳の回収率が高いんですね。
卍 サンプルが少ないのでどこまで信憑性があるかわかりませんけど、仮説として「3歳牝馬は芝中距離なら古馬と互角以上に戦えそう」と思って良さそうです。
K3 それでは予想に移りましょう。
卍 はい。予想1〜5番人気の総合妙味度はこのようになっています。