【アイビスSD予想】果敢な戦法で内枠からの好勝負に期待
近年は特徴にも変化あり
直線1000mのこの重賞の特徴は知れ渡っている。最近10年、馬券に関係した30頭のうち過半数の18頭が「牝馬」だ。さらに、これまで22回、約7割にも近い「15頭」の勝ち馬が牝馬だった。
また、外枠の馬有利も知れ渡っている。創設当初はそうでもなかったが、多頭数の現在は外枠に勝ち馬が集中。過去22回、内枠で勝ったのは5頭だけ。
2001年 2番メジロダーリング
2004年 5番カルストンライトオ
2011年 3番エーシンヴァーゴウ
2014年 2番セイコーライコウ
2016年 4番ベルカント
ただし、昨年は4番枠だったスティクス(今年も出走)、今年も同じ3番枠を引いたオールアットワンスは外には回らず、馬場の内側を通って先行。寸前まで粘って、小差5、6着だった。2021年の1番バカラクイーンはただ1頭だけ内ラチ沿いを逃げて3着に粘るなど、決して破れかぶれではなく、18頭立てだと複数の馬が内ラチ沿いを進むケースが増えた。1頭になると苦しいが、競り合ってくれる馬がいれば、内枠からもう少し勝ち馬(連対馬)が出現しても不思議ではなくなっている。
昨年は5番枠から外に行こうと一度最後方まで下げ、直線は馬群に詰まりかけたロードベイリーフ(父ヴァンセンヌ)は、あまりスムーズなスパートではなかったが、勝ったビリーバーと0秒2差。54秒6だった(上がり最速の32秒0)。
今年はもっと内の2番枠で人気の圏外。あえて外に回ろうとしない可能性がある。西村淳也騎手とのコンビで新潟の1000m【0-1-1-1】。初めてコンビを組んだ2022年5月の韋駄天Sは2着。あの時も馬群に囲まれてスムーズではなかった。今年は抜けた馬のいない組み合わせ。内枠のロードベイリーフから流したい。叩き3戦目の日程も、平凡な調教も昨年と同じだ。
2021年の勝ち馬オールアットワンス(あのとき外の14番)は、昨年は内の3番枠が不利だった印象が濃いが、「内枠は幸運」と考えて一年ぶりでも果敢な戦法を取りそうに思える。相手に入れたい。