▲最後のゲストは騎手クラブ副会長の和田竜二騎手(撮影:高橋正和)
JRAが誇る最年長ジョッキーで、日本騎手クラブの“相談役”を務める柴田善臣騎手。ファンからも競馬関係者からも信頼の厚い善臣騎手が“相談役”として、皆様のお悩みや質問に、自らの体験談を織り交ぜながら答えていくリレーコラムです。
本連載の最後を飾るゲストは日本騎手クラブの副会長・和田竜二騎手。和田騎手いわく、騎手会の会議内でも相談役の存在感は際立っているそう。そんな相談役へ、これまで競馬界に尽力されてきたことへの感謝と、今後の騎手クラブを支えるための本気の質問をぶつけます。
(取材・構成:松山崇)
ファンサービスにも注力「ポスト和田となる存在は?」
──「相談役 柴田善臣」が最終回を迎えるにあたって、最後の質問者は和田竜二騎手です。善臣さんは前・日本騎手クラブ会長で現在は“相談役”、そしてこの度、和田さんは、騎手を引退された福永祐一さんの後任として、日本騎手クラブの副会長に就任されました。
和田 はい。ユーイチが騎手を引退するにあたり、規定により、残りの任期を引き継ぐことになりました。
──福永さんが前副会長兼関西支部長だったので、関西副支部長だった和田さんが繰り上がったということですね。
和田 そういうことです。本来、副会長職は理事による投票で決めるものなので、来年3月の改選で、自分は選ばれないかもしれません(笑)。
──2010年以来、会長=武豊騎手、副会長=福永さんという体制でしたよね。
和田 信頼できる二人が長く続けていたので、正直、胡座をかいていた部分はありました。改めて自分がその立場になると…責任を感じますね。
──引き継ぐにあたり、福永さんからは何か言葉はかけられましたか?
和田 特には。「あと、頼むよ」ぐらいかな(笑)。
▲同期・福永祐一元騎手の引退式では和田騎手から花束の贈呈も(C)netkeiba.com
──副会長の立場として、こういうことをやりたいというのはありますか?
和田 今は売上も上がっていますし、競馬会も要望を聞いてくれやすい状況だと思うので、騎手が安全に、安心して仕事に打ち込める環境作りを提案していけたら、と考えています。
──和田さんといえば、「ファンと騎手との集い」での弾けっぷりなど、ファンサービスに注力されている印象があります。
和田 そういうイメージがついているのは嬉しいですね。ただ、もう役員ですし、そういう役割は若い人たちに任せました。
──ポスト和田という存在はいますか?