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【エルムS・レパードS予想】まだまだ底を見せていないミスティックロアの調教内容は?

  • 2023年08月02日(水) 18時00分

速い時計をマークすることが重要


 先週に引き続き、今週も札幌と新潟の2場開催。出走頭数は3場開催よりも少なくなりますが、今朝2日の栗東は先週よりも賑わっていた印象。来週からスタートする小倉開催に向けての追い切りが多かったのかもしれません。ただ、追い切りの内容を見ていると、やはり夏場ということもあって、暑さを考慮した内容。こんな時は乗り手が微動だにしていないのに、素軽く動く馬が気になりますね。

 ただ、ダートのレパードSに関してはちょっと違っていて、最終追い切りこそ馬なりでもいいんですが、1週前追い切りでは一杯に追われて速い時計をマークする、というのが昨年の1着馬の調教パターン。もちろん、馬なりなのに速い時計でもいい結果が出ているので、ということは、速い時計をマークすることが重要かもしれません。

【エルムS/ペプチドナイル】

 netkeiba.comの予想単勝オッズは1番人気。ここ2走の結果を見れば、当然の支持なんだろうなという感じはあります。レース間隔は中3週ですが、過去2走の函館ダートでの最終追い切りから函館のレースと同じパターンで、この中間は札幌ダートで追い切り。最終追い切りもそこで行われたようです。

 中3週で2本の追い切りですが、このあたりは7月29日に強い負荷をかけているので、特には気になりません。ただ、気になるのは週末の雨予報。木曜日から日曜日にかけて、ずっと雨マークですから、不良のダートになると近2走のパフォーマンスとなるかどうかは分かりません。

【エルムS/セキフウ】

 函館で2着、3着と2歳、3歳時に見せていたようなパフォーマンスが戻ってきた印象。このきっかけは大きいと思いますし、引き続きの北海道ですから、函館と札幌の違いはあれど、好調キープと考えるべきなんでしょう。

 ただ、今回は中3週で2本の追い切り。本数はさほど気にしていないのですが、気になったのは最終追い切りの時計。大沼SでもマリーンSでもしっかり時計を出していましたが、今回は半マイルでもかなり遅い数字。週末追い切りの時計も遅いので、この調教内容で引き続き好調という判断をしてよいものかどうか、非常に悩んでいます。

【レパードS/ミスティックロア】

 デビュー戦こそ、既走馬に交じって2着に敗れましたが、その後は連勝。デビュー戦も1着とはアタマ差、3着には3馬身の差をつけていて、実質、底は見せていない馬といってもよいのだと思います。

 だからこそ、今回はどうなんだというところですが、まず1週前追い切りはCWで6F標識を過ぎたところから13秒台のラップを刻み、6F78.0秒。ちなみに1週前にCWで6F80秒を切るのは前走と同じパターン。最終追い切りは坂路で4F目最速ラップを踏むことができましたし、あとは初めての新潟がどうかという点でしょう。

【レパードS/エクロジャイト】

 安田隆行厩舎の所属馬ですが、CWでの追い切りを中心に行っています。前走も1週前追い切り、最終追い切りはともにCW。このあたりが1800mという距離でも結果が出ている要因なのかも知れません。

 今回も1週前、最終ともにCW追い切り。今回の最終追いは単走になりますが、ゆったりとした走りに見えましたが、それでいて、6F83.3秒。軽く、躍動感のある走りができているのは間違いないだけに、自分の力を出し切ることができる走りなら当然上位争いだと思います。

調教Gメン研究所

単走での最終追い切りを行うエクロジャイト(8月2日撮影)


【レパードS/クールミラボー】

 前走2勝クラスは勝つことができませんでしたが、2走前の1勝クラスが東京ダート2100mを差し切り。強さが目立つ勝ち方をしていますが、気になるのは後方一辺倒のレースしかできないところでしょう。

 状態に関しては、いつも通り、週中にCW追い切り、週末に坂路追い切りですから、中8週とレース間隔はあいても、それが気になるようなところはありません。レパードSには抽選待ちですが、たとえ2勝クラスになったとしても、とにかく展開が嵌るかどうか。これは馬券を考える上で重要なことになってきます。
調教Gメン研究所

CWで追い切りを行うクールミラボー(8月2日撮影)


◆次走要注意

・7/29 2歳新馬【ペプチドシュチク】(1人/3着)

 このレースの勝馬は抜けて強い馬だったと思いますが、この馬自身は将来性高い調教適性に該当していた馬。だからこそ、最後の脚は目立っていたと思いますが、ちょっとこの舞台は忙しかったかもしれません。次走は距離延長で。

[メモ登録用コメント] [1400m以上]最終追い切りが坂路で4F目最速ラップなら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<新潟ダート1800m>
◎1週前追い切り、最終追い切りともにトラック馬場で併せ
○最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ
○追い切り本数が多い併用系統の調教タイプ

 これが夏開催の定番の調教適性で先週もこれに該当した馬が1着2着を決めたりしています。ただ、冒頭にも記したように、過去のレパードSにはスピードも重要になってくるので、そのあたりはウマい馬券で触れることにします。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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