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【関屋記念予想】コース改修以降外枠有利の傾向 有力馬が内枠に入った今年は…

  • 2023年08月11日(金) 18時00分

人気馬は内枠でも克服するが


 関屋記念は2001年に新コースになって以降外枠が強いのだが、今年は有力馬が内寄りに多く入っている。内枠でも上位人気馬は克服してくることがあるが、外枠馬で穴を狙う余地が出てきたのも事実だろう。

 上位人気馬で唯一外枠を引いたのがロータスランド。GIや牡馬相手のGIIを多く使っているが、それ以外では京都牝馬S1、3着や一昨年のこのレース1着などよく走っている。当面のライバルたちが内枠を引いたこのチャンスに1年半ぶりの重賞勝ちを狙いたい。

 ディヴィーナは最内枠を引いたが、ここ2走の内容の良さで克服できるだろうか。能力的には足りるし血統のポテンシャルが魅力だが、脚質的に受け身の面はある。昨年のこのレースで大敗しているが本格化前だし、馬場状態も去年と今年では事情が違う。

 ララクリスティーヌはヴィクトリアマイルで14着だが着差は0.8秒差と、決定的な負け方ではない。新潟はとにかく相性の良い競馬場。しかも今回は上位クラスでの新潟好走例を持つ馬が少ないので、そのぶん期待できそうだ。

 アヴェラーレはオープン初戦の京王杯SCでも4着と好走。マイルに戻るのはよいし、左回りのここでなんとでも好走しておきたいところ。枠順や脚質的に考えて来るときはディヴィーナとセットで来そうなイメージだし、逆に2頭とも来ずにレースそのものが荒れるという可能性もある。

 セルバーグは中京記念で逃げ切り勝ち。今回も同じ形に持ち込みたいし関屋記念は逃げ残りのあるレースだが、2戦続けて他馬が油断してくれるかどうかという問題はある。

 外枠勢ではラインベックとアナザーリリックに期待したい。ラインベックは新潟実績がないが、安定した位置取りが武器になる。アナザーリリックは逆に新潟コースが頼り。今回はハンデから解放されてここ2走よりは良い結果が望める。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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