毎年GI馬が数頭出てくる夏の大一番。20年はノームコア(2人気1着)とペルシアンナイト(6人気2着)、ハービンジャー産駒のワンツーだった。21年もペルシアンナイトが8人気3着で、19年はブラストワンピースが3人気1着、18年はモズカッチャンが4人気3着と、最近はハービンジャー産駒の好走が目立つ(22年は出走なし)。また近4年の勝ち馬はいずれもロベルトの血を引いてもいる。前後半1000mで前半が速い前傾ラップではジャックドールにブラストワンピースと2000m超に実績がある牡馬が勝ち、後半が速い後傾ラップだとソダシにノームコアとマイルに良績ある牝馬が勝つ、というのが最近の様相。1人気は過去10年[0-4-3-3]で勝ちきれない。(解説:望田潤)
ジャックドール ディナースタの半兄で、ベルリンブランデンブルクトロフィー(独G2・芝1600m)のスリップストリームやファーストフライトH(米G2・ダ7F)のポルトボヌールの甥。牝祖イッツインジエアーは北米のG1を勝ちまくった名牝。母父アンブライドルズソングはコントレイルなどの母父。ハナには拘らないが、23年大阪杯や22年札幌記念のように高速巡行力や機動力で押し切るレースで強い。札幌2000は合っているので、ケレン味のない逃げで連覇を狙う。
距離◎ スピード◎ 底力○ コース◎
シャフリヤール アルアイン、ダノンマジェスティ、ヒメノカリスの全弟で、アルナシームの叔父。母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち。母父エッセンスオブドバイはスーパーダービー(米G2・ダ9F)勝ち馬。ディープインパクト的なしなやか体質でダービーを鋭く差し切ったが、古馬になって母方の北米パワー体質がより発現してきて、アルアインに近いタイプになってきた。今なら東京2400より札幌2000が適コースでは。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎
ソーヴァリアント