【関屋記念予想】連日の猛暑 タフな牝馬に逆らう手はない
まして今年の牝馬は大半が有力馬
1991年、1992年に続き牝馬が史上最多タイの8頭も出走する。夏の平坦に近いコースでスピードと切れ味の勝負になれば「牝馬」に注目は当然。1991年は「1、2、3」着が牝馬、1992年は「1、2、4、5」着が牝馬だった。まして今年の牝馬は大半が有力馬。連日の猛暑。本質的にタフな牝馬に逆らう手はない。
5歳牝馬アヴェラーレ(父ドゥラメンテ)に期待する。コース経験はある。3歳時の飯豊特別1200mに出走し戸崎騎手が乗り首差2着だった。
前走のGII京王杯SC(東京1400m)は0秒2差の4着だが、直線で前が詰まり残り200mで外に回るロスがあった。それで上がり最速の32秒5。強敵相手の格上がり初戦がGIIで、今回と同じ55キロだから価値がある
芝1600mは【2-0-2-3】。4走前の秋色S(東京)は1分32秒0。上がり33秒3で猛追して0秒0差の3着だった。これなら高速決着の関屋記念は合う。直前の追い切りはやや物足りない印象だったが、手ごたえ良く併入したのは土曜の2Rを馬なり圧勝の2歳チェルヴィニアだった。
母アルビアーノは、2015年のNHKマイルC2着を筆頭に、全4勝が芝1800m以下。典型的なアメリカ血統らしいスピード系の牝馬だった。
また、アヴェラーレの母方は母アルビアーノを含めもう5代も連続して、母となって送った産駒は牝馬の方がずっと多く、なおかつ活躍している典型的な女系一族でもある。ヤマニンパラダイス(旧阪神3歳牝馬Sなど4勝)もこのファミリーの日本での代表牝馬の1頭になる。
戸崎騎手は、2016年ヤングマンパワー、2020年サトノアーサーで関屋記念2勝。長い直線だとかなり仕掛けを遅らせてスパートする流儀が、新潟外回りの長い直線に合う。
強敵は、当然GIのヴィクトリアマイルで小差4着のディヴィーナだが、デキの良さが光るララクリスティーヌ、快調教のアナザーリリックが相手妙味。牡馬では前回は直前の乗り替わりがあまりにも痛かったメイショウシンタケが侮れない。