「夏の洋芝短距離戦はネヴァーベンド≒ボールドリーズンの血が強い」とずっと書いているが、このキーンランドCにおいても過去5年の連対馬8頭のうち7頭がこの血を引いている。またエイティーンガール(ウッドマン)、ナックビーナス(ウッドマン)、エポワス(ミスワキ)、タワーオブロンドン(ミスワキ)と、「ミスタープロスペクター×バックパサー」の組み合わせの血を引く馬の好走も目立つ。やはり洋芝はラトロワンヌ血脈のパワーが優位なのだ。札幌芝1200は外枠に入ったロードカナロア産駒がよく好走することも念頭に。(解説:望田潤)
ウインマーベル ウインジェルベーラやウインアイルビータの全弟。母コスモマーベラスは愛知杯2着で、近親にはペプチドルビーなどがいる。牝祖シングルブレイドはガゼルH(米G1・ダ9F)勝ち馬。アイルハヴアナザー×フジキセキはアナザートゥルースやマイネルユキツバキと同じで、緊張と緩和のリズムがよい配合で高確率で成功した。芝1200中心に使われているが1400も守備範囲。昨年2着の実績どおり洋芝もいいタイプで、ここも好位しぶとく地力上位を見せつける。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
キミワクイーン ショウナンタイガの姪で、母チェリーペトルズはJRA2勝(ともに芝1200)。近親にニシノデンジャラスやニーマルオトメなどがいる。ロードカナロア×ダイワメジャーはロードアクア、イルクオーレ、シトラスノートなどと同じ。母はノーザンテースト3×4で、自身はストームキャット3×5。古馬になってパワーアップが顕著で、前走函館スプリントSでついに重賞初制覇。しかも