過去5走まで速い上がりを使えるかを確認したい

　新潟記念はワンターンの外回り2000mで行われるため、どれだけ速い上がりを使えるかという勝負になりやすい。過去10年で見ても上がり1位か2位だった馬は[7-3-2-11]、回収率は単647％・複249％。人気薄馬がいきなり上がり上位を取って馬券に絡むことも多く、そのぶん回収率は高くなっている。

　ただ、今回誰が上がり上位になるかは誰にも分からない。前走の上がり1位だった馬は過去10年[2-1-3-22]、上がり2位だった馬は[0-1-1-17]で、両者を合わせた回収率は単22％・複50％とかなり低い。今回上がり上位になる馬を買いたいのに、前走で上がり上位だった馬を買ってはいけないということになる。

　では、今回上がり1位や2位になる馬を推測する方法はないのか。まず、過去10年の新潟記念において、上がり1〜2位を経験した馬はのべ23頭、実頭数21頭。2頭が複数回該当し、同タイムがあるので20頭ではない。

　その馬たちを新潟記念から遡って5走見てみると、17頭はどこかで上がり1位か2位になっており、うち14頭は複数回上がり1〜2位になっている。

　これらの中には新潟記念で上がり1〜2位になりつつ馬券に絡まなかった馬も含まれるが、とりあえず過去5走まで遡れば「新潟記念で上がり上位」の可能性がある馬が見えてくるということになる。

　今年の登録馬は15頭中13頭が過去5走以内に上がり1〜2位があるのでこれだけだと手がかりにならないが、複数回となると8頭。さらに、前走で1〜2位になっている馬は前述の通り妙味がないのでそれを除くと該当馬はノッキングポイント、インプレス、ユーキャンスマイル、フラーズダルム、サウンドウォリアーの5頭になる。この5頭については予想をまとめる際にちょっと気にしておきたい。