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【韓国競馬初参戦!】リメイクが4馬身、クラウンプライドは10馬身──圧倒的な強さで2戦2勝を決めた韓国遠征を振り返る【月刊 川田将雅】

  • 2023年09月21日(木) 18時01分
“VOICE”

▲韓国国際競走を振り返る(撮影:岡田友貴)


9月10日に韓国国際競走が開催され、コリアスプリント(ダート1200m)ではリメイクに、コリアC(ダート1800m)ではクラウンプライドに騎乗して勝利を挙げた川田騎手。

特に後者は10馬身差の大楽勝に映りましたが、スピードが違い過ぎたゆえに却って難しい競馬でもあったのだとか…。また、話題となったインタビューの真意なども振り返っていただきました。

(取材・構成=不破由妃子)

今後につなげるために──「ダメだよ。もっとゆっくり走るんだよ」と


──リメイクで出走したコリアスプリントは4馬身差の圧勝、コリアCのクラウンプライドに至っては、10馬身差という圧倒的な勝利。力が違いましたね。

“VOICE”

▲直線では内から脚を伸ばし4馬身差で快勝したリメイク(撮影:岡田友貴)


川田 2頭ともとてもいい状態でレースを迎えられました。リメイクのほうは、ちょっとテンションが高くなってなかなか収まらないといった時間もありましたが、それでも競馬自体はリズムよく走ってくれましたし、ちゃんとリメイクの走りができた結果だと思います。クラウンプライドもとても具合がよくて、具合通りの内容で走ることができましたね。

──クラウンプライドは、まさに持ったまま。ゴールの瞬間の映像では、10馬身後方にいたグロリアムンディ(2着)しか映っていませんでしたよ。

“VOICE”

▲持ったまま10馬身差で圧勝したクラウンプライド(撮影:岡田友貴)


川田 あれでもゲートを出た瞬間から抑えているんですけど、もうスピードが違い過ぎて…。すごく前向きな馬ですし、具合がいいから進んじゃうんですよね。その結果、向正面に入ってすぐに押し出される形でハナに行くしかなくなって。馬の気持ちに任せて行かせてしまったら今後にもつながらないので、「ダメだよ。もっとゆっくり走るんだよ」と伝えながら我慢をさせて4コーナーまできたんですけど、瑠星(グロリアムンディ)もきたし、多少物見もしていたので、ちょっとだけ動かしたら…。

──アッという間に後ろが離れていったと。

川田 ゴールに入ってからも元気一杯で、全然止まらなかった(苦笑)。やっとの思いで止めたんですけど、Uターンをしたらまたやる気になってすぐに走り出して。「ウイニングランをしてください」と言われていたのでスタンドのほうまで行きましたが、元気が有り余っているからダグすらしてくれなくて、すぐにキャンターになってしまうんです。(調教助手の)松田さんが迎えにきた頃には、「もうしんどい! 止まらん!」って聞き取れないくらいのか細い声で伝えました。ホンマにきつかった…。引っ張り疲れた(苦笑)。

──あれだけの競馬をしたというのに、いったいどれだけ余力があったのか(苦笑)。まぁ強豪がそろったサウジCとドバイワールドCで5着にきた馬ですからね。

川田 日本馬の質は今、世界的にトップレベルの位置にあって、リメイクにしてもクラウンプライドにしても、その日本のなかでもトップを競う馬たちですから。

──ですよね。実際、結果が物語っている。そういえば、コリアC後のインタビューで「韓国競馬はレベルが低いと言い切った」と話題になっていましたが、そんなこと、ひと言も言ってませんよね!?

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1985年10月15日、佐賀県生まれ。曾祖父、祖父、父、伯父が調教師という競馬一家。2004年にデビュー。同期は藤岡佑介、津村明秀、吉田隼人ら。2008年にキャプテントゥーレで皐月賞を勝利し、GI及びクラシック競走初制覇を飾る。2016年にマカヒキで日本ダービーを勝利し、ダービージョッキーとなると共に史上8人目のクラシック競走完全制覇を達成。

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