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【毎日王冠予想】キーワードは“スピード決着”と“追い比べの切れ味” 有力2頭に割って入るのは?

  • 2023年10月07日(土) 18時00分

高速化に伴い安田記念組が台頭


 快速サイレンススズカを筆頭に、毎日王冠の東京1800mを1分44秒台で乗り切った馬は複数存在する。だが、一段と高速化が進んだ現在、最近5年のうち4回までが「1分44秒台」のスピード決着が連続する。その結果、その4回は春の安田記念組が必ず連対している。

 今年の該当馬ソングライン、シュネルマイスター、ウインカーネリアンは当然のように有力候補であり、かつ人気馬。軽視しては的中から遠ざかる。

 もうひとつの特徴は、以前より全体のペースが厳しくなるためか、各年の上がり最速馬が、この5年は順に「2、1、1、1、1、2着」(昨年は2頭)だった。追い比べになってからの切れ味が求められている。

 GI実績が重要なランキングでは、ソングライン、シュネルマイスターに及ばないのは確かだが、その上位2頭に続く評価のジャスティンカフェ(父エピファネイア)は、差し切ったと思えた昨年、ゴール寸前サリオスの強烈な爆発力に屈して0秒1差の2着だが、ずっと外々を回って上がり33秒8。サリオスと最速タイだった。

 勝ったサリオスの1分44秒1はコースレコード。これと0秒1差は価値がある。ここまでの全5勝中4勝が1600m。1800mは4戦して【1-2-0-1】にとどまるが、勝った前走のエプソムCは別に、惜敗した3戦はすべて0秒1差の接戦。かつ1800mの4戦はすべて上がり最速である。むしろマイル戦より合っている。

 こと1800mなら、今回が初距離のソングライン、2021年の毎日王冠を1分44秒8で差し切ったシュネルマイスターに少しも見劣らない可能性を秘めている。流れに左右される脚質で、ハマれば…のタイプではあるが、ジャスティンカフェの逆転に期待したい。

 近年は毎年のようにリピーターが快走している毎日王冠1800m。これに当てはまるのは、昨年2着のジャスティンカフェと、2021年の勝ち馬シュネルマイスターの2頭になる。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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