芝外回りカーブの変化がレースに及ぼす影響
京都の改修が終わって半年ほど経った。線形は基本的に変わっておらず芝外回りカーブが少し変わっただけというが、これがけっこうレースに影響を及ぼしているかもしれない。
今回、京都芝外回りのレースを距離を問わずすべて集計してみる。1400m外回りから3200m外回りまでごっちゃにするのだから乱暴な話だが、改修後のデータがまだ少ないのでこのくらい乱暴にせざるをえない。そのうえで、枠番別成績を改修前の3年(18〜20年)と改修後(23年)で比べてみた。
18〜20年 23年
枠番 勝率 複勝率 勝率 複勝率
1枠 8.3% 25.2% 4.7% 18.8%
2枠 7.5% 22.6% 5.9% 22.1%
3枠 9.0% 27.5% 6.8% 23.0%
4枠 10.4% 27.3% 7.7% 25.6%
5枠 8.0% 27.4% 12.9% 29.4%
6枠 8.4% 24.4% 9.0% 20.2%
7枠 7.8% 25.7% 7.0% 29.0%
8枠 7.5% 20.9% 11.4% 30.5%
改修後のレースはまだ56レースしか消化していないが、1枠は明らかに成績が下がっており、2枠も微減、3枠も減。それに対し7枠の複勝率は上がり、8枠は明らかに上がっている。
改修前後の平均出走頭数が同じでないことや7頭立て以下のレースがどれだけあったかといった事情もあるので単純比較はできないが、全体として内枠が弱まり外枠が強くなった感触がある。外を回った馬が直線入り口で外へ振られることが減った影響かもしれない。
菊花賞が行われる3000mの場合、ゲートから最初のコーナーまでの距離の問題などもあるので外が強くなるとは限らない。ただ少し気にかけておきたいし、施行数の多い外回りの距離においては外枠馬を評価してみたい。