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先週の除外は結果オーライ? ガンバルフトシが菊花賞デーに改めてスタンバイ!

  • 2023年10月17日(火) 18時01分
太論

▲先週除外のガンバルフトシは今週デビューに(撮影:桂伸也)


先週は、ガンバルフトシのデビューを楽しみにしていた太ファンも多かったはずですが、まさかの除外に…。小牧騎手もさぞかしガックリきているのかと思いきや、「ピリッとしてきたから、却ってよかったかも」とのことで、今週の京都ダ1200mで仕切り直しとなりました。

そのほか、ワンダーブレット、グレアミラージュのレース回顧にヤルキゲンキフトシの入厩と、盛りだくさんの内容でお届けする『太論』。ユーザー質問では、悔しくて苦い思い出話も!

(取材・文=不破由妃子)

日曜京都4Rで初陣「だいぶ変わってきて、ピリッとしてきたわ!」


──先週は、約半年ぶりにワンダーブレットが復帰(12着)。プラス30キロはちょっと驚きました。

小牧 まだ太いとは思っていたけど、それにしても太かったね。いくら大きくなってる言うても、新潟に輸送してプラス30キロということは、大概重かったんやろうね。さすがに馬もしんどそうやった。本来ならば、あんなにバタバタになる馬じゃないからね。あれだけ乗り込んでいたのになぁ。

──見た目にも太かった?

小牧 太いというより、なんか幅が出た感じがした。それ自体はいいことなんやけどね。とりあえず、叩きつつや。使いつつ絞れていくなかで(優先出走権が取れる)5着以内に入れれば、計画的に使っていけるからね。

──ワンダーブレットにとって、1枠1番という枠順も歓迎ではなかったのでは?

小牧 うん、怖がってた。インに入ったら進んでいかんもんね。土曜日のグレアミラージュは、気の難しさが相変わらずで…。3コーナーでは外に張って危なかったですわ。スタートも出て行かんし、ちょっと気の悪さが出てしまっている感じ。上位にこられる力はあるんやけど、なかなか真面目に走ってくれんから、どうにも難しいわ。

──そしてもう1頭、ガンバルフトシもまさかの除外で。

小牧 ねぇ。最初は12頭しか登録していなかったのに、いつの間にか一気に増えて21頭になってた。でもまぁ今週は入るでしょう。

──日曜の京都4Rですね。

小牧 うん。ダート1200mです。でもね、先週除外になって却ってよかったかも。今日乗ったんやけど、馬がすごくよくなっていたから。なんかだいぶ変わってきて、ピリッとしてきたわ。

──結果オーライとなればいいですね。

小牧 そうなってくれたら一番いいけどね。フチサンメルチャンも土曜日の最終に行くつもり。2頭とも明日追い切るよ。そういえば、ヤルキゲンキフトシ、厩舎に入ってきたよ。

──ついに!

小牧 けっこう大きな馬でね。助手さんいわく、まだ緩いところはあるけど、なかなかいい感じらしいわ。僕も近々乗る予定なので、また報告します。

──では、質問を2つほど。「今までで一番悔しかった乗り替わりはどの馬ですか? 小牧さんの乗り替わりで自分が一番悔しかったのは、スウィープザボードです!」

小牧 スウィープザボードかぁ。中京で僕が乗って圧勝した馬やね。僕が一番悔しかったのは、やっぱり騎乗停止で乗り替わりになったローズキングダムのダービーや。『太論』でも何度か話したと思うけど、ダービーに乗られへんようになったあの乗り替わりは、ホンマに悔しかった。やっちゃったわ、あれは。

──後藤さんに乗り替わって、勝ったエイシンフラッシュのクビ差2着でしたからね…。

小牧 忘れられないね、あのレースだけは。ダービーでチャンスがあると思える馬なんて、早々出会えないからね。本当にガックリきたし、「俺、何してんねやろう…」と思って、自分に腹が立ったわ。たまらんかったね、あのときは。

──ダービー週は、やけ酒ウィークでしたか?

小牧 いやいや、酒はいつも飲んでるから。そこはいつもと一緒(笑)。

──続いては、「騎手は圧倒的に負けることのほうが多い仕事ですが、そんななかでも小牧騎手にとって一番悔しい負け方はどんな負け方ですか?」

小牧 それはやっぱり取りこぼしたときでしょう。

──取りこぼした…と思う競馬ってどういう競馬ですか?

小牧 あそこで動いてなかったら勝ってたな…とか。早めに動いて負けるのが、僕は一番嫌やね。

──でも、「勝ちにいった」と見ることもできる。実際、評価してくれる人もいるのでは?

小牧 確かに「積極的な競馬をしてくれた」と見てくれる人もいるかもしれん。でも、ジョッキーとしたらね、早仕掛けで負けるっていうのは嫌なもんなんです。まぁジッとしてたらしていたで、「なんであそこで動かなかったんや」となったりもするけど。結局、勝った競馬が正解なわけで、ゴールに入るまで何が正解かわからんからね。

(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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