準オープン組にチャンス
アルゼンチン共和国杯は前走GI組と準オープン組、両極端が強いレースである。前走クラス別成績を見ると以下のようになる。
なぜこのようになるのか。準オープン勝ち馬はそれなりに勢いがある一方で過大なハンデを背負わされることはない。一方オープン組は格上タイプのハンデが上がりすぎない一方で、近況手詰まりの馬もなかなか持ちハンデが切り下がらない、そういう事情があるのではないかと思う。
今年はGI組がいずれも前走2ケタ着順、しかも人気薄だった馬だが、そこについてはどう判断したらよいだろうか。
前走GIの2ケタ着順からは、21年にオーソリティが勝っている(1番人気・前走天皇賞春)。ただ同馬は前年のアルゼンチン共和国杯優勝馬でもあった。前走GIの6〜9着からも4頭が馬券に絡んでいるが、4頭はすべてアルゼンチン共和国杯で4番人気以内。つまり前々走までに実績を積んでいた馬だった。
それと比べると今年の該当3頭はやや弱い印象。休み明け期間も過去の好走例より長い。
となると、今年は強いグループのもう一方、準オープン組のチャンスが拡大されるはず。このレースと相性の良い六社Sを勝ってきたチャックネイト、トップハンデで勝ってきたレッドバリエンテには両方とも期待したい。