今週は短距離向きスピード型が中心
今週から2歳の重賞路線への注目が一気に高まる。次週には「デイリー杯2歳S(京都1600m)」があり、2週後には「東京スポーツ杯2歳S(東京1800m)」が組まれ、3週後には「京都2歳S(京都2000m)」が行われる。
今週の「京王杯2歳S(東京1400m)」と、「ファンタジーS(京都1400m)」の出走馬は、近未来の展望を主にスプリント路線に置いたグループなので、短距離向きスピード型が中心。
京王杯2歳Sの最近10年の連対馬20頭のうち16頭の前走は1400m以下であり、勝ち馬はもう14年連続して、前走1500m以下に出走した馬になる。
適鞍を選んで遠征してくる関西馬が5連勝中なので、アスクワンタイム(父ロードカナロア)に期待したい。5年前の勝ち馬である全兄ファンタジストも同じ栗東の梅田智之厩舎所属で、中京1200mで初勝利。小倉2歳Sで2勝目を記録し、次に京王杯2歳Sを勝っている。
4歳上の全姉ボンボヤージも北九州記念など全5勝がスプリント戦。母方は3代連続未勝利という非常に珍しい一族だが、そこに配されてきた種牡馬はデインヒル、ディープインパクト、ロードカナロア。その期待にこたえている。
小倉2歳Sでアタマ差の大接戦だった2着馬ミルテンベルク(父モーリス)は今回、J.モレイラを配してきたので、逆転されるかもしれない最大の強敵。函館2歳Sを制しているゼルトザーム(父ヘニーヒューズ)、血統背景は短距離系ではないが、牝馬ながら牡馬相手の地元戦を選んだ柔軟な動きが光るコラソンビート(父スワーヴリチャード)の3頭が相手の本線。
伏兵はストームキャット直仔の3代母が、同じ父系を持つ種牡馬ヨハネスブルグの妹になるジャスパーノワール(父Frostedフロステッド)。