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【ジャパンC予想】迷ったら内枠重視で

  • 2023年11月21日(火) 12時00分

それなりのサンプル数があってこの結果


 ここ2年ほど枠順が結果に影響しなかったので言われなくなったが、コロナ前くらいまでは「ジャパンCは内枠」が言われていた。

 過去10年で見ても、カク地・カク外を除いた馬の枠番成績では1枠が[4-3-1-5]で勝率30.8%・複勝率61.5%。上位人気馬が1枠に入ることが多かったのも事実だが、回収率も単154%・複110%と高い。

 1枠以外に複数の勝ち馬を出したのは2、3枠で、勝率としてもこの2つの枠が2位タイ。複勝率は1、2、3枠の順に1、2、3位と、「内枠であるほどよい」となっている。

 これはジャパンCに限った話ではなく、東京芝2400m全体に言えることでもある。2013年以降、16頭立て以上になった東京芝2400mについて枠番別成績を見ると以下のようになる。

回収率向上大作戦


 勝率は1、2枠が他を引き離しており、3位も3枠だ。複勝率は1、2枠が1、2位でそれ以下とは明らかに差がある。逆に、8枠はかなり苦しい。こちらはそれなりにサンプル数があってこの結果なので、やはり内枠有利は間違いのないところかと思う。

 どの馬が1枠や2枠に入るか分からないが、取捨や二択に迷うときには「内枠優先」の原則に従ってもよいのではないだろうか。あるいは、本命にできるレベルの馬が1枠に入ってくれればもうそれで腹はくくれる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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