チャンピオンズCは急坂つきのダート1800戦だから、良馬場だとヌレイエフの血を引く馬(ジュンライトボルト、チュウワウィザード、クリソベリル、ゴールドドリーム、クラウンプライド、インティ、ハピ)が毎年好走するのは順当といえる。ちなみに中京のチャンピオンズCはこれまで9回行われているがいずれも良馬場。ここは無敗の5連勝セラフィックコールが人気を集めるだろうが、ヘニーヒューズ産駒は中京ダートの重賞[0-0-0-11]、チャンピオンズC[0-0-0-4]と少しイやなデータも…。
また血統とは関係ないが、過去5年の勝ち馬のうち、ジュンライトボルト(シリウスS)、チュウワウィザード(川崎記念ほか)、クリソベリル(日本テレビ盃)、ルヴァンスレーヴ(南部杯ほか)の4頭は左回りの重賞勝ち実績があった。残るテーオーケインズも重賞勝ちこそないが、左回りはオープン名古屋城Sを含む2戦2勝だった。3歳馬が強いレースで過去5年[2-1-1-6]、対照的に6歳以上は[0-4-2-31]と未勝利。(解説:望田潤)
アーテルアストレア センチュリオンの姪で、牝祖サンデーエイコーンからはタイムズアロー、ワキノカイザー、アントニオピサとダートのオープン馬が出る。父リーチザクラウンはスペシャルウィークの後継種牡馬でクラウンプライドやキョウヘイなどを輩出。母父ワークフォースは凱旋門賞馬。いかにも大箱向きの中距離馬で、中京ダートは計4勝をあげているベストコース。細身の牝馬だけに軽い馬場がベターだろうが、一雨あって前崩れになれば圏内まで差してこれるか。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
アイコンテーラー トウショウナイトやトウショウアタックの姪で、牝祖ノーザネットはストームバードの全姉でトップフライトH(米G1・ダ9F)勝ち馬。母父ケイムホームはゴーンウエスト系のスプリンターで、ドゥラメンテとゴーンウエストの組み合わせはタイトルホルダーやリバティアイランドが出た有力ニックスだ。芝中距離重賞の上位常連だったが、ダートに転じるや[2-1-0-0]の快進撃で、JBCレディスCも楽勝。牡馬一線級相手でも、勢いに乗るドゥラメンテ産駒は侮れない。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
ウィルソンテソーロ オハイオダービー(米G2・ダ9F)勝ちディライトフルキスの甥で、ビングクロスビーS(米G1・ダ6F)のザチョーズンヴロンも近親。母父アンクルモーはBCジュヴェナイル勝ち馬。父キタサンブラックは年度代表馬でイクイノックスやソールオリエンスを出して成功。母の北米スピード&パワーで捲って、父のスタミナで踏ん張る脚質の中距離馬。交流重賞を3連勝も、JBCクラシックでは一線級相手に完敗を喫した。地方の捲りのきくコースのほうが狙いやすい印象も。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
クラウンプライド ホウオウエミーズ、エミーズパラダイス、オリジナルスマイルの甥で、母母エミーズスマイルはアネモネS勝ち。近親にNAR最優秀2歳ディラクエがいる。父リーチザクラウンはアーテルアストレアやキョウヘイなどの父。サンデーサイレンス3×4とミスタープロスペクター4×4だが、