【チャンピオンズC予想】大外枠も悲観無し レモンポップのポテンシャルに期待
父似の体型で懸念される距離もこなせる
最大のポイントは、人気上位のレモンポップ(父Lemon Drop Kid)は大外枠。コーナー4回は未経験。初距離のダート1800mをこなせるかだ。
ダート1600m以下通算[9-3-0-1]。初距離はもちろん死角だが、2走前のドバイの1200mでの着外は短距離すぎて最初からもまれてしまった。
全連対12回がマイル以下なのに、逃げ切り勝ちは前走の南部杯1600mだけ。他のレースは好位追走であり、思われるほど軽快な快速系でもない。その証拠に7戦5勝の1400mの最高時計は1分22秒5にとどまる。
また、高速ダートの盛岡1600mで初の逃げ圧勝を決めた南部杯。自身の前後半バランスは、「47秒4-46秒4」。後半に加速できたので1分33秒8。それで引き離した。4戦3勝の1600mはすべて左回りで、4歳時にハナ差負けただけである。
父Lemon Drop Kidは、キングカメハメハ(最近10年の中京ダート1800mで産駒は最多の26勝)と同じキングマンボ産駒。米12FベルモントS、10FトラヴァースSなどダートG1を5勝の中距離タイプで、産駒にはさまざまなタイプがいる。
祖母は至宝ノーザンダンサーの母ナタルマの「3×3」。その全兄は名種牡馬となったデインヒル。母の父ジャイアンツコーズウェイは、欧州の芝中心に、英のエクリプスSなどG1を6勝(3勝は10F)の距離万能タイプだった。
レモンポップの体型はスプリンターにも近いマイラー型だが、典型的なアメリカ血統だけに、全体バランスは父と同じような体型に映る。1800m級なら距離はこなせると思える。また、父は左回りでコーナーの多い北米ダートだけで活躍した馬だった。
大外枠は有利ではないが、もまれない利はある。今回はよほどの好スタートでも切らない限り、本来の好位抜け出し策だろう。中間の動きは文句なし。レモンポップから入る。
強敵は多いが、穴馬には初ダートだった4走前のサウジC1800mで、勝ち馬パンサラッサと0秒2差4着だったジオグリフ(父ドレフォン)を加えたい。体調は戻っている。