桜花賞と同じ阪神芝外1600で行われる2歳女王決定戦。22年勝ち馬リバティアイランドは牝馬三冠をぶっこ抜き、20年勝ち馬ソダシは桜花賞制覇、19年勝ち馬レシステンシアは桜花賞とNHKマイルCで2着。文字どおり来春のクラシックに直結するレースだ。22年リバティアイランドはアルテミスSで猛然と追い込むも僅かに届かず2着だったが、21年サークルオブライフは3連勝、20年ソダシは5連勝、19年レシステンシアは3連勝、18年ダノンファンタジーは3連勝でここも通過。完成度だけでなく、器の大きさや奥深さも見せている才媛が勝っている。
近5年で6人気以下の馬が馬券に絡んだのは、22年シンリョクカ(12人気2着)、22年ドゥアイズ(10人気3着)、21年ラブリイユアアイズ(8人気2着)、20年ユーバーレーベン(6人気3着)、19年マルターズディオサ(6人気2着)。この5頭に共通するのがヌレイエフの血で、穴はヌレイエフの野太い末脚としておきたい。(解説:望田潤)
アスコリピチェーノ アスコルターレの半妹で、母アスコルティはJRA2勝(芝1200〜1400)。母母リッスンはフィリーズマイル(英G1・芝8F)勝ち馬で、タッチングスピーチやサトノルークスの母でキングスレインの母母。ヘンリーザナヴィゲーターやファッショニスタも同牝系。母系にサドラーズウェルズが入るダイワメジャー産駒といえばアドマイヤマーズにレシステンシア。この母方の重厚さも強く、阪神は合うし距離はもっと延びてもいい。底力を秘めるが鋭さには欠ける。勝ちきれるか。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
カルチャーデイ メイショウチタンの半妹で、ザラストロやプレノタートの姪で、ファインルージュのイトコ。母ラルティスタはJRA3勝(芝1000〜1200)。牝祖ココパシオンはシェーヌ賞(仏G3・芝1600m)勝ち馬でココナッツパンチの母。父ファインニードルはJRA最優秀短距離馬でクルゼイロドスル、トレンディスター、ウメムスビなどを出している。短距離馬同士の父母相似配合で、牝系のマイラー資質が強く姉に似た1400型だろう。レースが巧いし、現時点ではマイルも守備範囲か。
距離○ スピード◎ 底力◎ コース○
キャットファイト ロケットやインフェルノの姪。牝祖エターナルレーヴはメイトロンS(愛G3・芝8F)勝ち馬で、子孫にサンチャリオットS(英G1・芝8F)のサフロンビーチなどが出る。父ディスクリートキャットはシガーマイルH(米G1・ダ8F)の勝ち馬でオオバンブルマイやエアハリファなどの父。ディスクリートキャット×パイロはコンバスチョンと同じでよく走っている配合だ。ストームキャット系×エーピーインディ系らしい大箱向きマイラーで阪神外は合うが、斬れ勝負では譲るので好位で。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
クイックバイオ パイオニアバイオやビッククインバイオの半妹で、レインボーラインやホーマンフリップの姪で、母アニメイトバイオはローズS勝ち馬。父ブリックスアンドモルタルはBCターフなどに勝った北米年度代表馬で、