ジャパンC組を買う場合に注目すべきなのは…
秋の古馬GIといえば天皇賞(秋)→ジャパンC→有馬記念だが、近年ジャパンC→有馬記念の繋がりが弱くなっている。
過去10年、有馬記念における前走ジャパンC組の成績は[2-2-4-44]。勝率3.8%・複勝率15.4%、全馬平均(6.3%・18.8%)より低い。
比較対象として30年前〜21年前(1993〜2002年)を見てみると、前走ジャパンC組は[3-4-5-32]で勝率6.8%・複勝率27.3%で、勝率は全馬平均(7.0%)よりやや率いが、複勝率は全馬平均が21.1%なのでジャパンC組のほうが高かった。
ジャパンC組どうしを比べても勝率が6.8%→3.8%、複勝率が27.3%→15.4%だから、ジャパンC組というグループ自体が弱くなっている。
有力馬が有馬記念を使わないケースが増えた、逆に近況厳しい馬がジャパンC→有馬記念を両方使いたがっている(母数が増えて率を下げる)など、仮説はいくつか立てられる。昨年は該当馬2頭のみ、19年以降はこのローテで馬券に絡んだ馬がおらず、寂しい限りだ。
それでもジャパンC組を買いたい場合、どのような馬を買うのがよいか。過去10年で馬券に絡んだ8頭は、中12週以上の休養から起算して休み明け3戦目の馬ばかり。2戦目の馬はそもそも5頭しかいないが全て馬券に絡んでおらず、4戦目以上の馬は17頭いて1頭も馬券に絡んでいない。また、8頭中7頭は5番人気以内(唯一の例外は18年9番人気3着シュヴァルグラン)。
今年はジャパンC組が4頭いるが、スターズオンアースは休み明け2戦目、ドウデュースとタイトルホルダーは両方が5番人気以内ということはなさそう。個人的にこの組は◎○にすることはせず、シルシを回しても2頭、できることなら1頭にできないものかと考えている。この辺りは好みにもよるだろうが、昔のイメージでジャパンC組を捉えづらくなっているのは確かだ。