22年は18頭出走のフルゲートで馬連64,580円、21年は15頭で3連複7,680円、17年は17頭で3連複10,920円と、多頭数になるほど荒れ模様なのが最近のホープフルS。ちなみに13頭立ての19年と18年は1〜3人気が1〜3着を占め順当決着だった。人気薄で好走した馬を振り返ってみると、ドゥラエレーデ14人気1着(母母父オーペン、ノーザンテースト5×5・6)、トップナイフ7人気2着(父デクラレーションオブウォー)、ラーグルフ8人気3着(父モーリス、ロベルト5×5)、ステイフーリッシュ8人気3着(父ステイゴールド、母母父シルヴァーホーク)と、ノーザンテースト、ロベルト、ダンジグをもつことが多い。今年は登録段階で22頭だからどうやらフルゲートになりそうだし、この3血脈をもつ穴馬から入ってみる手もありそうだ。(解説:望田潤)
アドミラルシップ ブラックホールの全弟で、ライラック(父オルフェーヴル)やミラクルブラッド(父ドリームジャーニー)と7/8同血の弟。母母ブルーリッジリバーは桜花賞2着で、ブレイブスマッシュやクォークスターなども近親。このブルーリッジリバーとステイゴールドがニアリーな関係なのがニックスの理由か。デビュー戦はスローの上がりだけのレースを好位から差し切ったが、タイプとしてはライラックに近く、機動力と持続力に秀でた馬だろう。レース条件は合う。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎
アンモシエラ 牝祖フェアリードールはトゥザヴィクトリーなど産んだ名繁殖で、子孫はデニムアンドルビー、トゥザグローリー、トゥザワールドなどが出て繁栄。母サンドクイーンはJRA1勝(ダ1150)。父ブリックスアンドモルタルは北米年度代表馬で、初年度からイーグルノワールやゴンバデカーブースなどを出している。本馬は母がヌレイエフのクロスで自身はロベルトのクロスだから、母方のパワーでダートを走る馬。揉まれ弱さのある血統だしここもスンナリ先行したい。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
インザモーメント リビアングラスの全弟で、ミュージドラS(英G3・芝10.5F)2着ダンシングブレーヴベアーの甥。母ディルガは忘れな草賞勝ち。母母バグダリアはインディアナオークス(米G3・ダ8.5F)勝ち。プリークネスS(米G1・ダ9.5F)のシャックルフォードなども近親。本馬はストームキャット≒ロイヤルアカデミーIIのニアリークロス3×3をもつ。脚長でしなやかで、やや非力なストライドはいかにも京都外回り向きの印象。中山内2000を捲るようなレースは現状どうか。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
ウインマクシマム ウインピクシスやウインザナドゥの下で、母コスモアクセスはJRA4勝(全て芝1200)。母母コスモスカイラインはJRA3勝(全て芝1200)。父キタサンブラックは年度代表馬でイクイノックスやソールオリエンスを出して成功。