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【フェアリーS予想】桜花賞に結びつく重要な一戦 ハイレベルな新馬戦を好走した伏兵に注目

  • 2024年01月06日(土) 18時00分

近4年では3頭が桜花賞を好走


 2009年から1月の中山1600mに移って、約3カ月後の「桜花賞」に結びつく日程になったこの重賞。2009年の1着馬ジェルミナルが「チューリップ賞」をはさんで桜花賞3着。

 2020年の1着馬スマイルカナも「チューリップ賞」を経由して桜花賞3着。

 2021年の1着馬ファインルージュが直行した桜花賞を3着。2022年の2着馬スターズオンアースは、「クイーンC」をはさんで桜花賞→オークス連覇を達成した。

 15年間で4頭は多くはないが、2020年以降に3頭もいる。近年、クラシックに挑戦のスケジュールの変化は大きい。牝馬にとっては、ジェンティルドンナ、アーモンドアイがステップに選んだ今週の「シンザン記念」と同じ重要な位置になりつつある。

 人気上位は2走前にこの中山1600mを1分33秒1の2歳コースレコードで圧勝しているキャットファイト、アルテミスS3着のスティールブルーだが、今回のメンバーがクラシック級かは見解が大きく分かれる。

 伏兵マスクオールウィン(父ドレフォン)に期待したい。1400m以下で【2-1-1-0】なので短距離型の印象が濃いが、ハイレベルとされるボンドガールの勝った6月の新馬戦1600mは1分35秒4で4着。6着キャットファイトに先着している。

 クラシックタイプとは思えないが、1200mでは一戦ごとにタイムを短縮し、上がり3ハロンも短縮。追って伸びている。調教の動きも短距離タイプの動きではない。血統背景からも、中山の1600mなら守備範囲だろう。今回は好位追走可能な内枠を引いたのも幸運。流れに乗ってしぶとく伸びるはずだ。

 前出の人気馬2頭以外では、バネの利いた動きを見せたラヴスコール。穴馬には強い調教をこなせるようになったティンクを加えたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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