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熊沢重文元騎手と園田競馬場でのトークショーに、大晦日は忘年会──元旦は14時間耐久の寝正月!?

  • 2024年01月09日(火) 18時02分
太論

▲熊沢元騎手とトークショー&馬券対決(提供:小牧太騎手)


前回話していた通り、元旦以外は毎日調教に出ていたという働き者の小牧騎手。それ以外にも、園田競馬場で開催された熊沢重文元騎手とのトークショーに出演したり、大晦日には、自宅に友人・知人をたくさん招いて忘年会をしたり。充実した年末年始を過ごしたようです。

今回の『太論』は、そんな年末年始のエピソードと、先週のレース回顧の2本立て。そして最後に、小牧騎手が思い描く2024年のテーマを語ってくれました。

(取材・文=不破由妃子)

「熊ちゃん、生まれて初めて馬券買ったらしいよ」


──年末年始は予定通り、ずっと調教に出ていらっしゃいましたね。

小牧 うん。1日以外は休みなし。ワンダーブレットとフチサンメルチャンとヤルキゲンキフトシに乗ってましたわ。まぁ仕事といっても、朝だけやからね。それ以外はゆっくりしてた。しかしまぁ、よう飲んだわ。31日なんか、早々に記憶喪失になってた(笑)。

──年が明ける瞬間は、すでに夢の中。“小牧太あるある”です(笑)。

小牧 その通り。もうね、それどころじゃないわ。大晦日だろうがなんだろうが、12時まで起きてることなんてないもん。

──小牧家に何人くらい集まったんですか?

小牧 10人以上おったで。うちの家族4人に、加矢太の高校時代の友達らもきてね。競馬関係者以外の子たちも、みんな一緒になって飲んでたわ。僕は、伊藤強(故・伊藤雄二調教師の次男)くん夫妻を呼んで。調教助手を辞めたあとは、キーファーズに入って頑張ってるわ。

──その忘年会の前日には、園田競馬場で熊沢さんとのトークショーがありました。

太論

▲トークショーの楽屋(提供:小牧太騎手)


小牧 うん。一部がトークショー、二部では予想をしながら馬券を買ったりもしたんやけど、熊ちゃん、生まれて初めて馬券買ったらしいよ。

──えー! それはビックリ。プライベートではともかく、騎手の方って地方のイベントやメディアの企画などで一度は馬券を買っているイメージ。

小牧 いや、ホンマに初めてだったらしい。で、しっかり当たってたわ(笑)。トークショーは短い時間やったけど、熊ちゃんの卒業を祝うようなトークショーやったね。久しぶりに楽しかった。

太論

▲園田競馬場でのトークショー(提供:小牧太騎手)


──イベントのあとはもちろん……

小牧 飲みました(笑)。熊ちゃん夫妻と嫁さんと僕で、南草津の居酒屋でもつ鍋を食べながらいろんな話をして。なかなかゆっくり話をする機会がなかったから、いい時間を過ごさせてもらったわ。

──唯一の休みである元旦はどうしていたんですか?

小牧 午前中は、ひかりと一緒に服部先生のご自宅に伺いました。奥さんにご挨拶をして、お線香をあげてね。昼は家族だけで乾杯して、2時くらいからはずーっと寝てた。朝まで。完全に寝正月やね。

──午後2時から朝まで!?

小牧 2日の開門はいつもより1時間早いから、4時起きやったかな。

──それにしても、14時間寝ていたことになりますけど…。

小牧 ホンマやね(笑)。もちろん、何度か目は開いたよ。地震があったときも、「お父さん、地震やで!」って言われて、揺れてるのがわかったし。で、そのまままた寝てしまった…。

──寝るのにも体力が必要って言いますからね。若い証拠ということで。では、新年最初のレース回顧を。2024年の一発目は、ヤルキゲンキフトシでした(1月6日・京都1R・3歳未勝利・10着)。

小牧 スタートもよかったし、前回に比べるとだいぶいい走りができたと思う。これなら何度か使っているうちに、入着はありそうやなと思った。ただ、やっぱりまだちょっと太い。もうちょっと絞れてこないと。もうちょっと絞れて、緩さが解消されてくれば、走りも変わってくるんやろうけどね。

──月曜日のグレアミラージュは7着(1月8日・京都8R・4歳上1勝クラス)。今回は外枠が当たってしまって…。

小牧 そうやねん。内枠がほしいなぁとずっと思ってたんやけど、15番だったからね。もともとスタートがモソッとしていて、それでも内枠やったら中に入り込めるんやけど、外枠だといい位置が取れない。

──馬込みで我慢をさせて…という競馬がいい馬ですもんね。

小牧 そう。昨日はスローペースになったし、いつも以上に気難しい面が出た。でも、あの馬、やっぱり走るわ。今はとくに調子がいいんやろうね。ワンダーブレットもまだ厩舎にいて、どこを使うかはまだわからんけど、相変わらず調子がいいですよ。いい状態をずっと保ってる。この2頭は、本当に頑張ってくれてるわ。メルチャンもだいぶ仕上がってきてるけど、京都は使わず、小倉の1000mに行く予定です。

──去年の今頃は、年内で引退すると決めていたわけですが、淨閑さんがエージェントに名乗り出たことで、もう1年頑張ってみることに決めた。とはいえ、今年がラストイヤーと決めているわけではないですよね?

小牧 今年が最後と決めているわけではないけど、今年1年でどうなるかやね。なんせ体は元気やし、辞めてもやることないから(笑)。とりあえず、ラストイヤーとして……

──というつもりで、ということですよね?

小牧 うん、つもりでね。しばらく騎手を続けるか、それとも引退して何か違うことにトライするか、今年1年しっかり競馬に乗りながら、先のことを決めて行く年にしようと思ってる。たくさん乗せてくれとは言わんけど、やっぱりもうちょっと乗せてもらえたら…と思うし、そのためにもね、淨閑さんと一緒に“小牧太”をアピールしていこうと思ってるよ。

(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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