【京成杯予想】昨年の勝ち馬ソールオリエンスは皐月賞馬に 今年も続く馬が現れるか
年々変化するクラシックへのアプローチ
最近十数年の間にクラシックを展望する馬のスケジュールは激変している。京成杯2000m(38回までは1600m)の勝ち馬は、第62回の2022年まで皐月賞を勝っていないのに、昨年は京成杯を2戦目に制したソールオリエンスが、直行した3戦目の皐月賞を制した。
同じ1月の3歳重賞フェアリーS(1600mになった2009年以降)の傾向も、近年3冠牝馬を2頭も送ったシンザン記念の立ち位置も変化している。
京成杯組が展望する4月の皐月賞では、21世紀になって以降、8頭もの馬がキャリア3戦以内で勝っている。間隔をあけて適鞍に狙いを絞る手法が増えた。
昨年のソールオリエンスと同じ横山武史騎手が乗るアーバンシック(父スワーヴリチャード)は2戦2勝だが、ここまでのレースは荒っぽかった。気性難もささやかれた。だが、この中間の再鍛錬と充電で精神面に大きな成長を示し、動きの迫力もアップ。最終追い切りはハーツコンチェルト(日経新春杯)の内に併せて併入だが、ゴール前のアーバンシックは手綱を絞って相手の動きにリズムを合わせていた。
アーバンシックの前走、百日草特別の勝ち時計は1分59秒4(自身の上がり33秒2)。2000mになった2014年以降の最高タイムで、流れが異なるとはいえ2020年のエフフォーリアは2分02秒3(上がり33秒4)だった。
そのアーバンシックの母エッジースタイル(父ハービンジャー)には全姉がいる。ホープフルS1着の牝馬レガレイラ(皐月賞予定ともされる)の母、ロカ(父ハービンジャー)。
イトコになるアーバンシックとレガレイラの父はそろってスワーヴリチャードなので、イトコ同士2頭の血統構成は同血になる。アーバンシックは賞金を加算し、皐月賞を展望するには理想のキャリア3戦となってクラシックに挑戦したい。
強敵は多いが、妙味ある相手の本線に今週の動きが抜群だったハヤテノフクノスケ(父ウインバリアシオンは、日本ダービー2着、菊花賞2着)を選びたい。青森にいる父の評価は高くはないが、ファミリーは大変な名門。日本ダービー馬サクラチヨノオーなどを送ったスワンズウッドグローヴの一族だ。