▲ついにイグナイターがJRAのGIに挑戦します(撮影:高橋正和)
昨年、JBCスプリントを勝ち、2年連続で「NARグランプリ年度代表馬」に輝いた園田・姫路競馬のイグナイターの次走がフェブラリーS(GI、2月18日、東京ダート1600m)であることが25日、野田善己オーナーから発表されました。さらに結果次第ではドバイ遠征も見据えてのチャレンジ。
当初はサウジのリヤドダートスプリントに登録していましたが、それを回避した理由、現在のイグナイターの状態、さらには今後の具体的プランまで新子雅司調教師に伺いました。
(取材・構成:大恵陽子)
「3年連続を狙う」NARグランプリ年度代表馬
──2023年の地方競馬の年度代表馬に選ばれました。おめでとうございます。2年連続の快挙です。
新子 ありがとうございます。1年目(2022年)は年度代表馬なんて獲ったこともなくてドキドキしながら発表を待っていましたけど、今回はその時ほどはドキドキしていなかったかなと思います。去年はJBCスプリントでJpnIを勝って、JpnIIのさきたま杯も勝利。南部杯(JpnI)2着もあったので、JpnIIIを2勝(黒船賞とかきつばた記念)だった前年よりは「いけるのでは」と思っていました。
▲昨年はさきたま杯(JpnII)も制覇(撮影:高橋正和)
──今年は知らせを受けた時はどんな感じだったんですか?
新子 兵庫県競馬組合から「4歳以上最優秀牡馬、最優秀短距離馬に選ばれました」と言われたので、「年度代表馬はアカンかったんや……」と思っていたら、最後に「年度代表馬にも選ばれています」って。それを先に言ってよ、と思いました(笑)。連絡する方にしても、NARグランプリの年度代表馬受賞の連絡をするなんて、なかなかない経験だと思います。
──園田・姫路競馬の馬でNARグランプリ年度代表馬に選ばれたのは、1996年ケイエスヨシゼンだけですから、連絡した人も緊張したのかもしれませんね(笑)。
過去に2年連続での受賞は、アブクマポーロ、トーホウエンペラー、アジュディミツオー、フリオーソと、今でも語り継がれる馬たちです。
新子 どの馬も歴史的な地方競馬の名馬ですね。イグナイターは3年連続を狙っています。
フェブラリーSに参戦表明! 鞍上は西村淳也騎手(JRA)
──となると、気になるのは今後のローテーション。次走の予定は?
新子 フェブラリーSに直行する予定です。
▲フェブラリーSに直行(撮影:大恵陽子)
──なんと! ついにJRAでのGIに参戦ですか。