【若駒S予想】クラシック路線ではきわめて重要なリステッド戦
渋馬場を平気でこなさないとクラシックでは通用しない
京都2000mの「若駒S」は重賞ではなく、9レースのリステッドレースだが、クラシック路線ではきわめて重要な一戦。2005年ディープインパクト、2016年マカヒキ、1991年トウカイテイオー、2009年アンライバルド、1990年ハクタイセイが勝った出世レースだ。
今年は、サンライズジパング(ホープフルS3着)、ミカエルパシャ(東京スポーツ杯2歳S5着)、ブエナオンダ(新馬1着)、ストーンズ(新馬1着)など注目馬がそろい、例年以上の好カードになる可能性がある。中でも期待したい新星はブエナオンダ(父リオンディーズ)。同じ京都2000mの新馬戦は後半3ハロン「11秒9-11秒6-11秒3」の上がり勝負だったが、エンジンがかかると楽に4馬身も抜け出す楽勝だった。
シーザリオ産駒の父リオンディーズは3兄弟種牡馬の中で、半兄エピファネイアには種牡馬成績で見劣るが、ブエナオンダの魅力はその牝系にある。5代母Quillクイル(USA)は、いまも後世に大きな影響力を与えつづける怪物マルゼンスキーの祖母にあたる。
再鍛錬して仕上げた今週の追い切りでは、4歳ショウナンバシット(21日のAJCC出走)を追いかけ、最後はこちらの方が余力を残して併入した。同厩舎のショウナンバシット(父シルバーステート)も同じファミリーで、5代母がクイルになる。
追っての鋭さが最大の長所なので、雨の影響がありそうな馬場は心配だが、少々の渋馬場など平気でこなすくらいのパワーを発揮しないとクラシックでは通用しない。若駒S組はここを勝ってホップの段階、次走がステップになる。相手は前出の3頭に、渋馬場で浮上するメイショウタバル(父ゴールドシップ)を加えたい。