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【特別対談】藤岡佑介騎手×川田将雅騎手(1) 「本当にトップに立ちたいと思ってる?」──思わずハッとした8年前の佑介騎手の言葉

  • 2024年02月01日(木) 18時01分
“VOICE”

▲川田将雅騎手と藤岡佑介騎手によるスペシャル対談(撮影:稲葉訓也)


競馬学校の同期で20年以上の親友でもある、川田将雅騎手と藤岡佑介騎手の特別対談が実現しました。

遡ること8年、佑介騎手の連載コラム『with佑』の記念すべき第1回ゲストだったのが川田騎手でした。その対談で、佑介騎手から投げかけられた辛辣な言葉──。その言葉を胸に川田騎手はひとり戦い続け、2022年ついに手にしたリーディングジョッキーの称号。

頂点に立った姿を、佑介騎手はどのように見ているのでしょうか。そして、改めて投げかける親友の言葉に、川田騎手は何を思うのでしょうか。

(取材・構成=不破由妃子)

川田騎手の大事な場面にはいつも佑介騎手の言葉が


──2016年の4月に始まった『with佑』の記念すべき第1回目のゲストが川田さん。今回はそれ以来、8年ぶりの対談になります。

川田 8年前の対談で、「(凱旋門賞の扉は)お前が閉めた扉やねんから、お前が開けろ」というようなことを言われ…。

──ああ、「あそこ(ハープスター含め日本馬3頭と日本人騎手3人)で負けたことによって、日本人ジョッキーが日本の馬でヨーロッパの大きなレースを勝つということについて、少し扉が閉じてしまったように思う。その扉を開くのは将雅なんじゃないかと思っている」と。

川田 そうです。言われたときのことをしっかり覚えてる。リーディングについても、ちょうど気持ちが薄れていた時期で。佑介の「本当にトップに立ちたいと思っているのか。狙える位置にいるのにもったいない」という言葉にハッとさせられた時期でもありました。で、2022年にようやくリーディングを獲れたので、佑介のほうから何かアクションがあるのかなと思っていたら、『with佑』に呼ばれることもなく…。なかなか強めの球を投げてきたくせに、ずーっとよそ見していて、全然グローブを構えないから(笑)。

佑介 投げるだけ投げて(笑)。でも、今は『VOICE』があるからさ。わざわざあれかなって。

──川田さん、なんか可愛いですねぇ。

川田 だから、年始に「対談企画、どうですか?」と編集部サイドから言われたとき、「それなら佑介だな」と。

佑介 それにしても珍しいよね、これだけ時間を掛けてリーディングを獲り切るって。2022年といえば、19年目でしょ? 昔から将雅がよく言っていたように、本当にひとりひとり引きずり下ろしてきた。

川田 最後のひとりはすごく時間が掛かったけどねぇ。

──2019年、2020年、2021年と3年連続2位という時間を経ての戴冠でした。佑介さんは、その間の川田さんの戦いをどう見ていましたか?

佑介 正直、技量的な部分で将雅がクリストフに劣っていると思ったことはないし、リーディングを獲るだけの資格は十分にあると思っていました。でも、

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1985年10月15日、佐賀県生まれ。曾祖父、祖父、父、伯父が調教師という競馬一家。2004年にデビュー。同期は藤岡佑介、津村明秀、吉田隼人ら。2008年にキャプテントゥーレで皐月賞を勝利し、GI及びクラシック競走初制覇を飾る。2016年にマカヒキで日本ダービーを勝利し、ダービージョッキーとなると共に史上8人目のクラシック競走完全制覇を達成。

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