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【フェブラリーS予想】東京マイルはナスキロとナスペリオン ストームキャットもちが5連勝中

  • 2024年02月11日(日) 18時00分
スピードも要求される東京マイルで行われるダート王決定戦。23年はレモンポップ(母父ジャイアンツコーズウェイ)、22年21年はカフェファラオ(父アメリカンファラオ)、20年はモズアスコット(母父ヘネシー)、19年はインティ(母母父フォレストリー)と、ストームキャットの血を引く馬が5連勝中。この4頭は「ミスタープロスペクターとトムフールとナスキロ」の組み合わせの血をもつという共通点もある。

ヌレイエフの血も相変わらず有力で、イメージとしては、馬場が渋って軽くなるとストームキャットやエーピーインディなどナスキロ優勢で、良馬場ならキングカメハメハやゴールドアリュールのなどヌレイエフ優勢。いつの時代も東京マイルはナスキロとナスペリオンなのだ。(解説:望田潤)


イグナイター
 キョウエイハピネスの半弟。近親にリッチモンドS(英G2・芝6F)のレヴェニューなど。フリオーソなども出る名門牝系で、母母プラデシュは名牝マルガレーゼンの3×4をもつ。父エスポワールシチーはゴールドアリュールの代表産駒でヴァケーションやケイアイドリーを輩出。JBCスプリントは正攻法押し切りで見事だったが、ピュアスプリンターではなくベストは1400か。ロベルト4×4でパワーと機動力で走るタイプなだけに、東京マイルではやや微妙な評価に。
距離○ スピード◎ 底力◎ コース○

ウィルソンテソーロ
 オハイオダービー(米G2・ダ9F)勝ちディライトフルキスの甥で、ビングクロスビーS(米G1・ダ6F)のザチョーズンヴロンも近親。母父アンクルモーは傍系のグレイソヴリン系でBCジュベナイルの勝ち馬。父キタサンブラックは年度代表馬でイクイノックスやソールオリエンスを出して成功。母から北米血統のスピードとパワーを、父からスタミナを受けた1800型で、差しにも回れるし東京マイルも対応可能だろう。乾いた馬場のほうがいいか。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

ガイアフォース
 ルイドフィーネの甥で、母ナターレは南関東で活躍し戸塚記念やしらさぎ賞に勝った。アグネスゴールド、フサイチゼノン、リミットレスビッドなども同牝系。父キタサンブラックは年度代表馬でイクイノックスやソールオリエンスを出して成功。母方のクロフネやノーザンテーストのフィジカルも強い走りで、マイル路線でも好走をつづけたがベストは1800〜2000あたりだろう。冬場は硬くなるところがあるから、ダートを使うのは面白い狙いだが…。
距離○ スピード◎ 底力◎ コース○

カラテ
 グランドサッシュの甥。牝祖ゴールデンサッシュはサッカーボーイの全妹で、ステイゴールドやレクレドールの母でショウナンパンドラの母母。父トゥザグローリーは日経賞や日経新春杯の勝ち馬で、本馬とゲンパチルシファーが代表産駒。マイル重賞の上位常連だったが、年を食ってズブくなり中距離に活躍の場をシフトしてきた。母父がフレンチデピュティだしダートもこなせる血統ではあるが、もう峠を越えて初ダートのマイル戦は簡単ではなさそう。
距離○ スピード○ 底力○ コース○

キングズソード
 キングズガードの全弟。母キングスベリーはJRA3勝(芝1200〜1400)で、名血スクアンダーの牝馬クロス4×4が光る。牝祖ハローキティーの子孫にタイセイサムソンやラインガルーダなど。父シニスターミニスターはテーオーケインズ、ミックファイア、ヤマニンアンプリメなどを出すダートのトップサイアー。大事に使われてケイバを覚えて、着実に力をつけてのGI制覇。見た目はデインヒル、走りはトムフールが強いので、コーナー4つ1800が最強か。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○

サンライズホーク
 ミニアチュールの半兄でサンライズプリンスの甥。

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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