前走が重賞である必要はない
今週の弥生賞にはダノンエアズロック、トロヴァトーレ、ファビュラススター、レッドテリオスとここまで負けていない馬が4頭いる。過去の例で見た場合、類似の馬たちがどのような成績を示してきたか、見てみたい。
無敗の馬がそれなりに集まるよう、対象期間を過去20年とする。負けを経験しないまま弥生賞に臨んだ馬は、同期間に30頭いる。
新馬を勝っての1戦1勝だった馬は10頭で、弥生賞における成績は[0-2-0-8]。2着した2頭はともに6番人気なのでヒモに取るには面白い面もあるが、軸馬にするのはちょっと不安だ。
前走1勝クラス組、2戦2勝で臨んだ馬は5頭で、[0-1-0-4]。21年シュネルマイスターが2番人気2着したが、同じ2番人気で11年ターゲットマシンが11着、17年ダイワキャグニーが9着と敗れている。後にGIを勝つシュネルマイスターくらい地力があれば好走できるが、過剰人気になる可能性も考えておきたいところだ。
前走オープン組はキャリア2戦以上何戦でもありうるが、実際にはこの期間だとキャリア2戦と3戦しかいない。3戦組は[2-2-1-1]で4着に敗れた13年エピファネイア以外は馬券に絡んだ。
今回のダノンエアズロックと同じ新馬→オープンの2戦2勝馬は[3-1-0-5]。これだけ見ると意外に買えないように見えてしまうが、上がり最速で勝ってきた馬に限定すると[3-1-0-1]。ディープインパクトやマカヒキは若駒Sからここなので、前走が重賞である必要はない。
今回はシンエンペラーがいるし無敗馬でもトロヴァトーレが人気になりそう。ダノンエアズロックはオッズ次第では妙味のある存在になりうると思う。