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【秋山真一郎×藤岡佑介】「馬の精神状態に気づいて育成する」秋山元騎手が考える“理想の調教師像”とは/第4回

  • 2024年03月06日(水) 18時02分
with佑

▲秋山真一郎元騎手と藤岡佑介騎手の対談最終回(撮影:武田憲久)


2月末をもって27年の騎手人生を終えた秋山真一郎元騎手をゲストに迎えてお送りしてきた対談も今回が最終回。

最終回のテーマは“理想の調教師像”について。自らの騎手時代の経験も元に「馬の精神状態に気づいて育成する」ことが目下の目標と語る秋山元騎手。その先にある、いずれはしてみたいという大きな目標とは一体──。

また騎手人生27年の総括とともに、3月以降の“秋山真一郎調教師”の予定なども明らかに!

前回はこちら▼
【秋山真一郎×藤岡佑介】「武豊さんは今でも憧れ」追い求めた理想のフォームと改めて感じる“武豊”の凄さ/第3回

(取材・構成=不破由妃子)

夢中で駆け抜けた騎手人生「長い間ジョッキーをやっていたはずだけど本当に一瞬だった」


──今、思い描いている理想の調教師像があれば教えてください。

秋山 まだ頭が切り替わってないからなぁ。でも、後輩には、「そのままでいてください」って言われます。調教師になると、みんなすごく変わるから。

佑介 ですね(笑)。

秋山 いいとか悪いとかではなく、みなさん「ちゃんと調教師になる」ということ。でも、俺はなるべく今の感じのままでいければいいなって思う。

佑介 検量室前に引き上げてきたとき、秋山さんがめちゃくちゃ怒っていたらおもしろいんですけどね。「お前! あの乗り方はなんやねん!」みたいな(笑)。

秋山 「もっと追え!」とか(笑)。

──おもしろいというのは、ジョッキーの秋山さんには怒っているイメージがないということ?

佑介 どういうシチュエーションでも常にクールです。馬が暴れてもレース中に危ないことがあっても、騒ぐことはまずない。小さい声で「おぅ」っていうくらい(笑)。秋山さんが大声を出して騒いでいるところなんて見たことがないです。だから、調教師になったら

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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