▲前後編に渡ってサウジカップデーの回顧をお届け(撮影:高橋正和)
2月24日にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われたサウジ国際競走。川田騎手は計3レースに騎乗しました。
回顧前編となる本日は、リメイクと挑んだリヤドダートスプリント(G3)、エヒトと挑んだレッドシーターフハンデキャップ(G3)の2レースを振り返ります。
普段とは違うゴール後の様子や仕草が見受けられたリメイクとのリヤドダートスプリント制覇には、特別な感情があったそう。リメイクとのこれまでと、その心境を明かしました──。
明日公開の後編では、ウシュバテソーロと挑んだサウジCの回顧を行います。
(取材・構成=不破由妃子)
「スタッフたちの強い想いを背負い、リメイクが結果を出してくれた」
──カタール、サウジアラビアと約2週間に及ぶ海外遠征、本当にお疲れさまでした。リヤドダートスプリントのリメイク、強かったですね。感動しました。
川田 リメイクの1年間の成長を見せられたレースだったと思います。(福永)祐一さんの現役最後の騎乗となった昨年も、その表情からは勝てなかった悔しさは感じたけれど、それ以上にリメイクらしく走って、今やれることすべてやり切ったという思いを強く感じました。その昨年は、リメイクより強い馬が2頭いたわけですが、今年はこうして勝ち切ることができた。それだけ力を付けてサウジに戻ってこられたということで、1年間の成長の結果だと思います。
──ゴールしたときの川田さんの様子や仕草を見て、そこに特別な思いがあるように感じたのですが。
▲川田騎手には珍しいゴール後のアクションも(撮影:高橋正和)
川田 いつも以上に気持ちのこもった愛撫になってしまいましたね(笑)。でも、ほんとに気持ちは強くこもっていた。想いの強さはありました。
──やはり、福永さんからバトンを受け取ったというのが大きいですか?