【中山牝馬S予想】過去10年で1番人気の勝利は僅か1頭 今年も波乱の結末となるか
馬場悪化も波乱演出の予感
牝馬限定のハンデ戦。ましてこの時期は芝コンディションの変化が大きく、年によって決着タイムが大きく異なる。今年も木曜日から金曜にかけて雨の時間があった。馬場状態の発表以上にタフなコンディションの可能性がある。過去10年、1番人気馬、2番人気馬はともに1勝だけ。大波乱は少なくても順当な決着はめったにない。
4歳ヒップホップソウル(父キタサンブラック)はまだ1勝馬。重賞2着が二回あるのでオープン馬だが、【1-3-0-4】。ちょっと勝ちみに遅い。まして芝1800mの最高時計は昨春のフラワーC2着(不良馬場)の1分53秒3。買いにくいタイプだ。
だが、秋の紫苑S2000mは1分58秒1(稍重)。ゴール寸前、信じがたい切れで猛然と追い込んだモリアーナに差されたが、約3馬身は抜け出していた自身の1800m通過は1分46秒0だった。実際にはスピード能力を秘めている。
もちろん、他馬が気にする稍重程度の馬場は歓迎であり、少しタイムを要する芝なら好走の可能性が高くなる。中心馬として期待したい。前走のターコイズS1600mは流れに乗れなかったうえ、直線もスムーズではなかった。
母ダンスファンタジアは、中山のフェアリーS勝ち馬。祖母ダンスインザムードは、桜花賞など6勝馬(重賞4勝)。3代母はダンスインザダークなど重賞勝ち馬を4頭も送ったダンシングキイ(父ニジンスキー)。
父キタサンブラック(通算12勝)は、3歳時より4歳時、4歳時より5歳時。どんどん地力アップした馬。馬場コンディションは不問だった。イクイノックスを筆頭にこれまでは男馬に活躍馬が多いが、今回は同じキタサンブラック産駒の成長株ラヴェル(アルテミスS勝ち馬)もいる。そろそろ牝馬にも大活躍する馬が出現するはずだ。
前回負けているフィアスプライドが最大の強敵だが、ハンデ戦なので、ラヴェル、ククナ、コンクシェル、コスタボニータ、タガノパッションなどにも手を広げたい。